TURN11『想い の 力』のバリバリ捏造。いろいろと間違ってる。それでもいい人だけれっつごー!
コレも一つの愛情なのです
ぴろろん
素晴らしく間抜けな音がして、その音がしたほうを振り向けば、ピンクのふわふわの髪の少女が無表情に携帯片手にこちらを見ていた。
「こんにちわ。ルルーシュ君。」
ナイトオブラウンズが普通の学生がやってみたいとか言い出したとかで学園に入学してきたことにルルーシュもロロも顔には出さないものの内心大慌てだ。
そして今。何故か話がしたいとか言われてラウンズ二人に引きずられ、ルルーシュの部屋にいる。もちろんロロも一緒に。
「で、話ってなんですか。俺はナオイトオブラウンズのお二人とするような話題は持合わせていませんが?」
思考をフル回転させながらどうこの場を乗り切ろうか考えているルルーシュ。
ロロもどうやったらこの二人をルルーシュから引き離すことが出来るか。そのことで頭がいっぱいだ。
「いいえー。貴方様と一度ちゃんとお話してみたかったんですよ。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下v」
「!」
何故その名前を知っている!
叫びそうになって慌ててそれを抑える。が、一度でも出してしまった警戒心は隠し通すことは出来ず。
「そんなに警戒しないでくださいよ、ルルーシュ殿下。あ、自己紹介してませんでしたね。私はナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグ。以後、お見知りおきを。」
「・・・ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム。」
いや、ぶっちゃけそんな事今は聞いてないから。そんな突込みを入れたくなったがそんな事はお構いなし。ジノはにこにこと「ルルーシュ殿下って本当に美人だな〜vv」とか言ってるし、アーニャは「・・・驚いた顔も・・・綺麗・・・。」とか言いながら携帯で記録をとっている。
「・・・どなたかと間違えているんじゃないですか?俺はルルーシュですが、皇族では・・・。」
「いや。貴方は確かにブリタニアの皇子だ。だって私たちは貴方様をお守りするためにここに来たんですから。」
「は?」
守る?誰を?
「・・・私達がここに来たのは親ばかロールケーキバッハが『可愛い可愛い息子がまた反逆なんて危険なことやり始めちゃって怪我でもしないか心配だからお前たち!ちょっと行って護衛でもしてこい!!』って言ったから。」
「「・・・。」」
ルルーシュもロロもアーニャの放った爆弾発言に思考がフリーズした。・・・ちょっと待って。今皇帝のこと『親ばかロールケーキバッハ』って言った?
「あと、枢木スザクからもな。あいつのゼロ批判はさすがに敵とはいえ聞いてて酷いものがあるしな。」
「・・・ルルーシュ様を悪くいう奴は許さない・・・。」
なんだか色々とばれているらしいことにルルーシュは何だか頭が痛くなってくる。
しかも同じラウンズのスザクのことも気に入らないらしい。
「・・・で、お前たちは何がしたい・・・。」
ちょっと開き直っていざとなったらギアスを使ってやろうと瞳に手をかける。
「ルルーシュ様のお手伝い。」
「は?」
「なんかねー、皇帝陛下。ルルーシュ殿下が反逆して自分に構ってくれることが嬉しいらしくてさー。殿下の護衛ついでに一緒になって反逆でもなんでもして来い!みたいな感じなんだよね。」
なんだそれ。親ばかにも程があるだろう。とか突っ込みを入れたい。
「ってわけだから〜、よろしくねvvルルーシュ殿下vv」
「・・・よろしく・・・。」
「・・・よ・・・よろしく・・・?」
かくして。ラウンズ二人が仲間に加わり、皇帝陛下は親ばかだということが判明した。
わぁ・・・いろいろおかしい。すこぶるおかしい。
うちのロールケーキバッハな人(笑)は親ばかなのです。
本当はルルーシュが可愛くて仕方ないんです(え)。
最初の頃は反逆なんか起して何やってるんだ馬鹿息子!とか思ってたけど、一年間何にもないとやっぱり寂しかったんですよ(えー)。
だから反逆でもなんでもいいからルルーシュにかまって欲しくてしょうがないんです(爆笑)。
あ、ロロがいるのに一言も喋ってないや(コラ)。
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