TURN12『ラブ アタック !』のバリバリ捏造。
ナナリー黒い子(笑)。白主従きびしめ?
それでもOKなかたのみれっつごー!!
愛するものの為に
カレンは目の前に現われた車椅子の少女に目を見開く。
「お久しぶりです。カレンさん。」
拘束を解かれ、カレンはナナリーの部屋へと連れてこられていた。
因みにローマイヤーはいない。テロリストと二人きりにするなんてもってのほかだと騒いだのだが、なんか黒いものを背負ったナナリー(え)に言い含められ、部屋の外に追い出された。
「改めて。お久しぶりです。カレンさん。」
「ナナリーちゃん・・・。」
目の前の、車椅子に座る盲目の少女を見詰めながら眉をひそめる。
「あぁ、そうですわ。いつまでも拘束着なんて、カレンさんには似合いませんわ。今、着替えを用意しますね。」
そういって、車椅子からいとも簡単に立ち上がり、今まで閉じられていた双眸がしっかりと開かれる。
「え・・・。」
「うふふ。驚かれました?でもナイショですよ。あの枢木スザクだって知らないんですから。」
ふふと、狂気を含んだ笑みをたたえるナナリーにカレンは声をかけることが出来ない。
「・・・そうですわね・・・とりあえず・・・ドレスでよろしいですか?というか、ここにはそれしかないんですけど・・・。」
「え・・・あ・・・別にあたしは・・・。」
「それはそうと、お兄様は元気にしてらっしゃいますか?中華連邦のことを聞いた時は心配しすぎて、猫を被るのを忘れそうになりました。」
はい?中華連邦のことって・・・。
「ナナリーちゃん・・・ルルーシュは・・・」
「ゼロでしょう?そしてカレンさんはゼロの騎士。」
クローゼットからドレスを取り出し、にっこりと微笑みながら振り向く。
その言葉はルルーシュ=ゼロということを確信している言葉。
「お兄様はずーっと私のために優しい世界を作ろうとしてくれていました。でも、私も護られてばかりでは、ユフィ異母姉様のような頭のなかお花畑の駄目な人間になってしまう。ですから、私も、自分の足で、自分の目で、この世界を見て、変えようと、あのロールケーキバッハを椅子から引き摺り下ろしてやろうと思ったのです。」
にこにこと笑いながらも目が笑ってない。なんか前半は物凄くお涙頂戴なこと言ってたのに、後半物凄いこと言っちゃってる。強くなったね・・・ナナリー・・・!(え)。
「カレンさんは、お兄様のこと、裏切りませんよね?」
「も、もちろんよ!!ゼロは・・・ルルーシュは日本を返してくれるって!!約束した!それに、あたしが捕まったときも絶対助けるって言ってくれた!あたしはルルーシュを信じてる。絶対に裏切らない。あの・・・日本を・・・ゼロ・・・ルルーシュを裏切ったスザクとは違う!!」
呆然とナナリーの言葉を聞いていたカレンも、ナナリーの問いかけに我に返る。そして、言葉にするうちにそえは言霊となり、カレンに力を与える。
「そうよ・・・こんなところでこんなことしてられない・・・。あたしは黙って助けを待ってるようなお姫様じゃない。っていうかむしろそれはルルーシュのほうが似合ってるじゃないのよ。」
ふっと、今までずっと入っていた肩の力が抜ける。
その姿にナナリーも1年前の、ルルーシュが隣に居たときのような柔らかい微笑みを浮かべる。
「そうです。それでこそカレンさんです。カレンさんは私がちゃんとゼロの、ルルーシュお兄様の元へ返して差し上げます。だから、今は私の元に。そして、戻ったら、伝えてください。ナナリーは元気だと。一日とてお兄様を忘れたことは無いと。・・・お兄様を・・・護ってくださいますね。」
「当然!」
二人はしっかりと手を握り合う。
二人の少女は愛するアメジストのために手を取った。
一人孤独に立ち向かい、儚げに輝くアメジスト。
一人で涙を流さぬよう。傷つかぬよう。今一度、優しく包み込み、護るために・・・。
ギャグなのかシリアスなのか分からない!(え)。
ドレスはサイズとかどうしたんだとか突っ込みは入れないで!!
きっと学園でルルーシュが逆転祭りで着てたのをこっそり持ってきてたんだよ!!(無理がある)。
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