TURN19『裏切り』のバリバリ捏造。
捏造モノ初、暗い(え)。カレン視点。色々間違ってる感じ。騎士団に厳しいです。
それでもいいかたのみれっつごー!















裏切りの序曲

・・・あぁ・・・ルルーシュ・・・あなたは・・・。

騎士団では噂だけが先走っている。これからの騎士団内の組織編制について。日本奪還について。そして、ゼロ・・・ルルーシュについて。
―ウソツキ―
―ダマサレテイタ―
そんなこと、最初から解っていたことじゃない・・・!!
「やっぱり信用なんて出来なかったんじゃねぇか。ったくよぉ。いなくなって清々したぜ。」
ぶち
あたしの中で、何かが切れる音がした。
カツカツカツ
「お、なんだ、カレン。お前もそう思・・・ゴス
「カレン!」
「〜っ!カレン、てめぇ何しやがるんだ・・・!」
「ルルーシュのこと何も知らないくせに悪く言わないでよ!!」
気が着いたら、玉城を殴って、叫んでた。
「あたしだって全部知ってるわけじゃないけど、それでも、それでも、あいつのこと、少しは知ってるつもりだもの!!ギアスのことだって!!」
あたしがこんなに怒鳴るなんて思わなかった?みんなが目を丸くして、驚いている。
何も知らないくせに何も知らないくせに・・・!!
「カレン・・・君はゼロの何を知っているって言うんだ?」
「ルルーシュは、アッシュフォードでクラスメイトで、同じ生徒会で。顔はいいけど性格最悪で、妹のナナリーちゃんと凄く仲良くて、本当に妹思いの、周りからは呆れられるほどのシスコンで・・・それでも、あいつの、ナナリーちゃんに対する優しさは、愛情は本物だった!!」
いつも周りにはすかしたような態度だったけど、ナナリーちゃんに対しては本当に優しく笑ってた。
「皇族だからどうしたのよ?あいつのブリタニアに対する敵対心は本物よ。あいつ言ってたもの。反逆する理由。ナナリーちゃんに優しい世界をあげるんだって。」
ナナリーちゃんの話をするときのルルーシュの目は、本当に優しい兄の目だった。
「それにね!あいつ、ナナリーちゃんに否定されたって、ゼロはいらないって言われて、リフレインまで打とうとした事だってあったんだから!」
「あの・・・ゼロが・・・?」
「そうよ!ゼロだって一人の人間なんだから!!」
そこまで追い詰めたのは誰?ゼロを完璧なロボットのように扱ってきたのは誰?それはあたしたち騎士団の団員全員だ。
そこまで話して、後で扉が開く音がした。振り向いたら、そこには呆然と立ちすくんでいるラクシャータさんの姿。
「・・・カレン・・・ゼロが・・・ルルーシュ様・・・妹君がナナリー・・・様って・・・」
「・・・ラクシャータさん、ルルーシュを知ってるんですか?」
この人もルルーシュを悪く言うのかと思って警戒していたら、ラクシャータさんはボロボロと涙をこぼして崩れ落ちた。それを見ていた全員が、もちろんあたしもぎょっとする。
「あぁ・・・ルルーシュ様・・・生きて・・・生きてらっしゃった・・・。」
泣きながらも、どこか嬉しそうに呟くラクシャータさんに、扇さんが尋ねる。
「ラクシャータ、生きていたってどういう・・・。」
「あのお方は、八年前、まだエリア11が日本だったころに表向きは留学として、実際は人身御供としてこの地に送られ、そして、この地でお亡くなりになられたとされた、『悲劇の皇族』・・・。そして・・・『閃光のマリアンヌ』と呼ばれた元ラウンズの一人であるマリアンヌ后妃の御子様よ・・・。」
懐かしそうに、そのころのことを思い出すように語るラクシャータさん。
「人身御供って・・・何で・・・。」
「ルルーシュ様は、お母様であるマリアンヌ様を表向きはテロと発表されている暗殺で殺されているわ。そしてナナリー様はそのときのショックで光を失い、足も、そのときの怪我で動かなくなった。そしてルルーシュ様は皇帝に謁見を申込み、そこで皇帝の怒りを買って、日本に人質として送られたそうよ。そしてルルーシュ様たちがいらっしゃるにもかかわらず、ブリタニアは攻撃を仕掛けた。」
ラクシャータさんの口から語られるルルーシュの壮絶な子ども時代に、みんなも唖然とする。
「で・・・でもよ!ゼロはギアスってヤツで俺たちを・・・!」
「・・・ルルーシュの『絶対遵守』のギアスはね、一人に一回しか使えないのよ。」
「え・・・。」
これは全員初耳だったらしい。思いっきり驚いている。
「本当よ。あたしは学園で、一回使われた。ルルーシュもまだギアスを手に入れたばかりで使い勝手がよくわかってなかったらしいの。そのあともう一回ギアスをあたしに使おうとしたけど、効かなくて、凄く慌ててたわ。」
くすくすと笑えば本当に間抜けな顔して驚いてくれる。・・・本当、こっけいね・・・。
「・・・カレン、ルルーシュ様は・・・?」
「ラクシャータさん、ルルーシュはもうここには居ませんよ。あのロロっていうのが、どこかに連れ去っていきました。」
それだけ言って、あたしは踵を返し、ラクシャータさんの隣を通って、格納庫に向う。
「紅月君、どこへいくんだ。」
「・・・決まってます。ルルーシュのところです。」
「でもゼロは!!」
「煩い!!何も知らないで一方的に批判するしかないあんたたちに用はないわ!ルルーシュはあたしが捕まったとき絶対助けるといってくれた!帰ってきたときも、よく無事だったって喜んでくれた!!ルルーシュにはもう、あたしがそばにいてあげなきゃいけないのよ!でなきゃ、あのこは『独り』になっちゃう!・・・もういいでしょ。ラクシャータさん、紅蓮、出せますよね。」
「えぇ、大丈夫よぉ。カレン、あたしも連れてってくれなぁい?」
「ラクシャータ!?」
ラクシャータさんの言葉に驚いたのはあたしだけじゃなくナイトメアで前線に出るメンバーたちみんな。
「だってぇ、あたしだってルルーシュ様の騎士になりたかったのよぉ?それがお亡くなりになられたって、諦めたのぉ。そしたらルルーシュ様が生きてらっしゃるって言うじゃない。それなら、あたしだって、ルルーシュ様をお守りするために、傍に・・・。」
うっとりと、幸せそうに嬉しそうにラクシャータさんは言う。この人なら、大丈夫だろう。
「わかりました。じゃぁ行きましょう。あ、ついでにC.C.も連れて行かないと。それじゃぁ、今までお世話になりました。さようなら。」
「じゃぁねぇ〜。」
待っててルルーシュ。直に、貴方のそばに行くから・・・。

ごめんなさい・・・!初めて騎士団いじめたので(え)いろいろとおかしいです!!
カレンはルルーシュのこと信頼していたと思いたい。止められても迎えに言ってあげて欲しい。
っていうか本当、カレンにはルルーシュの傍にいてあげてほしいんです!!
ラクシャータさんもルルのこと好きで、マリアンヌ様経由でルルに一目ぼれして(え)ずっと騎士になりたかったとかそういう設定がおいしい・・・!(こら)。
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