TURN25『Re:』のバリバリ捏造。
ナナ→ルル。ナナが黒い。ってか真っ黒。っていうかヤンデレ?(違)。死にネタ(え)。
それでもいいかたのみれっつごー!
黒薔薇の歌う子守唄(ララバイ)
「お兄・・・様・・・?」
お兄様が・・・死ぬ・・・?ゼロに・・・殺されて・・・。
手を握った瞬間、映像が頭の中に流れ込んできた。お兄様と・・・スザクさんとC.C.さん。
お兄様は・・・世界のために・・・?『皆の為』?何故・・・?お兄様には私だけではなかったのですか・・・?
「お兄様・・・、愛しています。」
手を握ったままお兄様に呟く。愛しています。お兄様。実の兄妹でも、血が繋がっていようとも、そんなことはどうでもいいのです。私はお兄様を、愛しています。
「あぁ、俺は・・・世界を・・・壊し・・・世界を・・・作・・・」
「お兄様!いや!目を開けてください!お兄様!お兄様ぁ!お兄様ぁ!!」
お兄様はとても幸せそうな笑顔で、瞳を閉じてしまった。
嫌です、お兄様・・・私を置いて一人で行ってしまうのですか・・・?ねぇ・・・お兄様・・・?
周りが騒がしい。煩い煩い煩いうるさいうるさいウルサイウルサイウルサイ・・・!
「ずるいです・・・私は・・・お兄様だけでよかったのに・・・!お兄様のいない明日なんて・・・そんなの・・・っ!いやぁああああああ!あああああ!あぁあぁぁあああ!」
お兄様の身体から、ぬくもりが消えていく。行かないで・・・行かないで・・・お兄様・・・!私をヒトリにしないでください・・・お兄様!
「ナナリー、さぁ、怖かっただろう。助けに来たよ。」
「助け・・・私・・・助けてなんて・・・言いましたっけ?」
コーネリア異母姉様が、私を繋いでいた鎖をはずしてくださいました。私はぬくもりが消えていくお兄様の身体を抱きしめたまま不思議に思う。タスケテって言ったでしょうか・・・私・・・。私は・・・お兄様と一緒にいられればどんな地獄でも幸せだというのに・・・。
あぁそうです。いいことを思いついきました。
「・・・・・・・・・あぁ・・・そうですね・・・私が・・・お兄様のところへ・・・行けばいいんです。」
驚いた顔をするコーネリア異母姉様から自分でもこんな力があったなんて思わなかったくらいの力で、剣を奪い取る。
「!ナナリ「
こないでください!
」
ゆっくりとゆっくりと、私が持つのには大きすぎる剣の切っ先を胸元へ向ける。
「ふふふ・・・ルルーシュお兄様だけ行くなんてずるいです。私も、すぐにお兄様の元へ参ります・・・愛しています・・・ルルーシュお兄様・・・。」
周りの音が遠く聞こえる。私は剣を、自分の胸に突き刺した。
「・・・ナナリー?」
「はい。お兄様。私も来ちゃいました。」
気がついたところは、お母様とお兄様と過ごしたアリエスの離宮。でもここはあの場所ではないことを知っています。だって、あそこはもう・・・私たちの思い出の中にしかないのですから。
「!ナ・・・ナナリー・・・!何で・・・!」
「決まっているじゃないですか。お兄様が勝手に一人で行ってしまうからです。ナナリーはお兄様さえいれば、それでよかったのに。お兄様のいない世界なんて、生きている意味はありません。お兄様の隣にいられればいいんです。駄目ですか?」
あぁ、泣かないでください、お兄様。泣き顔も素敵ですけど、やはりお兄様には笑っていてほしいのです。
「っ!ナナリー・・・!」
泣きそうな顔のまま、お兄様は私を抱きしめてくださいます。私はずっと、こうして抱きしめてほしかった。お兄様の腕に抱かれていたかった。お兄様のぬくもりを感じていられれば、それでよかったのですよ?
「お兄様、お兄様は一人ではありません。ナナリーがいます。ナナリーはずっと、ずっと、お側にいます。愛しています、お兄様。」
「・・・あぁ、俺も・・・愛しているよ・・・ナナリー・・・。」
これでもう、お兄様は私だけのもの。誰にも渡さない。私だけの、お兄様。
ナナリー真っ黒!
はい!すいません!ナナリーを真っ黒にしたかっただけなんです!
これが世に言う「ヤンデレ」ってやつですか?(違うと思う)。
※黒薔薇の花言葉『あなたは私のもの』
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