ルピナスに囲まれて
「ルルーシュー!ルルーシュー!!・・・もう、どこいったんだよ・・・。」
ぽかぽかと暖かな日差しが降り注ぐ中庭。スザクはルルーシュを探し回っていた。
それもこれもあのお祭り大好き生徒会長のご命令。
―はーい!次のイベントはー・・・ってルルちゃんが居ないじゃない!どこ行ったの?!―
―さぁ・・・サボリじゃないっすか?―
―サボリじゃないっすか?じゃないの!もう!ルルちゃんが居なきゃ話にならないわ!スザク君!探してらっしゃい!―
―え?!僕ですか!?―
―とーぜんよ。スザク君はルルちゃんの旦那なんですから。―
―旦那って・・・えぇえ!―
―はい、つべこべ言わずに行ってらっしゃーいvv―
とまぁ、いつも通りな気もしなくもない(苦笑)。
そんなこんなでルルーシュを探し回って。そこらへんの同級生やら後輩やらに聞いて回った結果、中庭のほうで見たとの情報を得たスザクは中庭へと足を向けていた。
「ルルーシュー、ルル・・・あ。」
ルルーシュを見つけた。その見つけたルルーシュはというと。
「・・・寝てるの・・・?」
大きな木の根元で、なんだか難しそうな本を広げたまま気持ちよさそうに眠るルルーシュの姿。
「・・・はぁ・・・ルルーシュ・・・。こんなところに・・・。」
すーすーと、本当に気持ちよさそうに眠るルルーシュに、呆れたようにため息をつく。でも、
「・・・・・・・・・・・・・・・なんか起こすの、可愛そうな気もするなぁ・・・。」
最近凄く疲れたようだったし。と、呟くと、ルルーシュを起こさないように静かに隣に座る。そのサラサラとした黒髪を優しく撫でる。
「・・・ふわぁ・・・。気持ちいいなぁ・・・ここ。」
ぽかぽかと暖かな日差し。気持ちのいいそよ風。スザクもルルーシュの隣でうとうとし始める。
「・・・ルルーシュ。大好きだよ。」
そう呟いて、絹のような髪に口付けを落とした。
「・・・ミイラ取りがミイラになってるわ・・・。」
しばらくして。なかなか帰ってこないスザクを探しに生徒会役員総出で探してみれば。
「気持ちよさそう・・・だね。」
苦笑しながらニーナが呟く通り、本当に気持ちよさそうに眠る二人の姿。
「全く・・・仕方ないわね。今日は勘弁してあげましょう。明日からはバリバリ働いてもらいますからね!」
二人を起こさないように小声ながらもびしっ!と人差し指を突きつけて満足したように微笑むミレイにリヴァルもシャーリーもニーナも苦笑しか出てこない。
「さ、私たちは戻りましょ。」
ルルーシュとスザクを残してその場を後にする。残された二人は幸せそうな顔で互いに肩を寄せ合い、気持ちよさそうに眠っていた。
オマケ
「ちょ!会長!なんで俺はメイド服なんですか!普通あっちでしょう!」
「えーだってねー。ルルちゃんは執事よりどっちかって言うとメイドのほうが似合いそうだったし。ほら、男女逆転祭りでもルルちゃんの女装は好評だったしさ!」
「そんな情報は要りません!何が悲しくて女装・・・!しかもメイド・・・!」
『
似合うから。
』
「ハモるな!」
その後、ミレイの新たな企画『メイド・バトラー祭り』(三日間開催。一日ずつ学年ごとに女子はメイド、男子はバトラーになり、生徒に仕える。生徒会メンバーは指示のみだけど格好はする。)が開催され、スザクとリヴァルはバトラーなのに、ルルーシュは女子と一緒にメイド服を着せられていた。
十五万overありがとうございました!頑張りました!スザルルほのぼの!平和が一番です!
※ルピナスの花言葉→あなたは私の安らぎ
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