ハジマリのうた〜act3〜

「まず最初に。ここはあなたのいた”世界”じゃない。それは分かるわね?」
その問いには素直に頷く。
「そして、あなたは一度死んだ。いいえ、正確には死ななかった。貴方の父、シャルルの”コード”によってね。」
ルルーシュの表情が驚愕に染まる。
「貴方は無意識のうちにシャルルの”コード”を引き継いでいたの。そして、あなたの持っていた”ギアス”の力。その力によって貴方は”狭間”に飛ばされたわ。それを私が拾って、ここに連れて来た。ここまでは大丈夫かしら。」
「あ・・・ああ。大丈夫だ。」
実は少々混乱気味だがそこは常人離れした回転速度の思考回路でカバー。
「そこで貴方に質問。貴方は元の世界に戻りたい?」
「は?」
唐突な質問にフリーズするルルーシュ。後ろでちょっと話しについていけないまま聞いていた四月一日も目を見開いて驚いている。
「ゆ、侑子さん、そんなピンポイントで出来るんですか?!小狼君達の時だってランダムだったのに!」
次元をわたることは出来るのかという突っ込みはなしの方向でいこう。ここはもうなんでもありのようだ。ルルーシュは驚きで思考がとまりそうになる頭でそう思った。
「ええ。ルルーシュ君の”対価”である”ギアス”の力。それとルルーシュ君に残る”コード”を合わせれば元の世界に戻すことも可能よ。ちなみにこちらの世界に残る場合もちゃんと世話はしてあげるわ。四月一日が。
「俺っスか!!」
ああ悲しいかな突っ込み体質(笑)。
そんな四月一日に苦笑しながら思うのは元の世界のこと。自分はあの世界から消えなくてはいけない存在。それでも、一目、この目で優しくなった世界、唯一完全に血のつながった妹が頑張っている姿を、目をしっかりと見開いて、戦友<トモ>であったスザクと微笑っている姿を見たいと思ったのもまた事実。
「答えはすぐにとは言わないわ。それにあなたに会いたいって言う人もいるしね。」
「俺に・・・ですか?」
この世界に知り合いなどいないはずだと首をかしげていると、
「とりあえず今日は!」
にーっこりvルルーシュと四月一日はなんだか嫌な予感が同時にした。
ルルーシュ君の歓迎会よーv
「酒もってこーい!」
「「お祝いだーv」」
「やっぱりー!!(号泣)。」
なんか若干違っているような気もしなくも無いが。180°キャラの変わった侑子を見て”魔女”と呼ばれる存在は総じてこんなのばっかりなのかとため息が出た。
「キミヒロ・・・だったか。苦労しているな。」
「・・・もう慣れたけどね・・・(苦笑)。」
なんだかわけの分からないテンションで盛り上がる侑子たちに二人は苦笑を漏らした。

・・・侑子さんと四月一日がいるとギャグになる(笑)。シリアスな話をしていたはずなのにギャグオチ・・・(苦笑)。

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