ハジマリのうた〜act5〜
目の前に現れた三人にルルーシュは驚きを隠せない。異母兄であるクロヴィスも、異母妹であるユーフェミアも、この手で殺した。偽りの弟であったロロだって、目の前で息を引き取ったはずだ。
「ほら、立ち話もなんだから中に入ろう。侑子さんも待ってるだろうし。」
四月一日のその言葉に我に返ったルルーシュと三人はとりあえず中へ。
通された部屋に円を描くように席に着いたルルーシュ・クロヴィス・ユーフェミア、そして侑子(四月一日はお茶の用意中)。未だに困惑するルルーシュ。そんな中で最初に口を開いたのはやはり侑子で。
「さて、ルルーシュ君。またまた状況説明が欲しいってとこね。」
こくん、と子供のように頷くルルーシュに「かわいい!」とユーフェミアたちが壊れだして以下略(爆)。
「で、この三人のことね。三人ともまぎれも無くあなたの思っている人物よ。”魂”が、だけどね。」
「”魂”?」
「そう。三人とも元の世界では死んだわ。それは紛れも無い事実。そのあとこちらの世界で転生したわ。まぁいろいろあって今の状態ってことでね。ぶっちゃけ”ギアス”の影響かしらね。」
”ギアス”については私もよくわからないのよねー、となんだか他人事(だって他人事だものby侑子)。ぶっちゃけっていうかかなりはしょったな・・・。
「まあいいじゃない。感動の再会よ。心置きなく語らいなさい。」
対価はおいしいおつまみでいいわよ〜vと言ってさっさと侑子は部屋を出て行ってしまう。そしてクロヴィス・ユーフェミア・ロロ・ルルーシュだけが残された部屋。一番最初に沈黙を破ったのはロロ。
「・・・っ!兄さん・・・!」
ガバッと抱きつかれ、驚きで思わず俯いていた顔を上げれば涙で顔をぐしゃぐしゃにしたロロの姿があって。
「兄さんの馬鹿・・・なんであんな無茶したんだよ・・・!」
「そうですわルルーシュ!それにシュナイゼル異母兄様もですがナナリーもナナリーですわ。この私がルルーシュに気付いたというのに、実の妹であるあの子が気付かないなんて・・・!」
「ルルーシュ、もう刺されたところは痛くないかい?また、君の絵を描かせてくれるかい?」
次々に三人の口から出るのは心からルルーシュを心配する言葉で。
「”悪逆皇帝”なんて・・・!ルルーシュには似合いませんわ!」
「そうだよ、兄さんは誰よりも優しいんだ。僕らがちゃんと知ってるんだ。」
「よく、頑張ったね。ルルーシュ。」
なんでそんなことを知っているのかとか、いろいろと疑問はあるけれど。三人は本当に優しい瞳をルルーシュに向けていて。
「っ、あ・・・異母兄上・・・ユフィ・・・ロロ・・・!」
思わず涙がこぼれる。次々とこぼれる涙は止めようとしても止まらなくて。
それでもなんだかルルーシュも、クロヴィスもユーフェミアもロロも穏やかな表情をしていた。
いろいろ趣味に走った結果(爆)。混沌・・・!
← 戻る