ハジマリのうた〜act7〜
いつまでも座り込んでいるわけにもいかず、とりあえず卜部の手を借りて立ち上がったルルーシュはまだ混乱していた。
自分のことを”ゼロ”と呼んだ。ならば目の前にいるのは間違いなくヴィンセントによって命を落とした卜部だ。
「お前・・・なんでここ「
卜部さーん!置いて行かないでくださいよー!
」
空気読め!
「
グハッ!
」
人の波を掻き分けて現れた男―朝比奈―に卜部の右ストレートが決まった(笑)。
「う゛ー、酷いですよう卜部さーん・・・あれ?どうしたんですかその綺麗な子ー。」
「あっ・・・お・・・俺は・・・。」
卜部がルルーシュのことを知っているということは朝比奈も向こうの朝比奈と同一人物だという可能性がある。最後まで”ゼロ”に不信感を持っていた朝比奈のことだ。目の前の少年が”ゼロ”だと知られたら何を言われるか分からない。ルルーシュは恐怖で一歩後ずさる。
「こら朝比奈、卜部。勝手にいなくなるな。」
「あー、仙波さん。卜部さんがナンパしてるんですよー。」
朝比奈ののほほんとした声の後に現れたのは、やはり、向こうの世界で命を落としたはずの四聖剣の一人の仙波で。その姿を見止めると、ルルーシュは目を見開き、驚きと恐怖と戸惑いで身動きが取れなくなってしまう。
「朝比奈、お前とは違うのだから。卜部はそんなことしないだろう。」
「えー、仙波さん酷いですよー。」
二人はルルーシュが”ゼロ”だと言うことを知らない。”ゼロ”が少年だと気付いていたとしても、目の前にいる少年がそうだとは思わないだろう。
三人が何か言い合っている間にルルーシュは一歩、また一歩と後ずさる。そして、
ダッ!
勢いよくその場から逃げるように駆け出す。
「あ!ゼロ!!」
思わずそう叫ぶ卜部の声を背に受けながら、人の波を縫うように駆ける。気がつけばフリーマーケットの人波から抜け、公園の、遊具のあるゾーンにいた。ルルーシュはなけなしの体力をフルに使って全力疾走したため、そのままベンチに崩れ落ちるように座り込む。その体は先ほどの全力疾走と、さらに恐怖と混乱で震えている。
どれくらい時間がたっただろう。
「ルルーシュッ!」
名を呼ばれ、顔を上げれば血相を変えて駆け寄ってくるクロヴィス、ユフィ、ロロ、それにもう一人、やはり自分のせいで命を落とした少女に瓜二つな姿が。
「・・・ルル。」
「シャーリー・・・なのか・・・?」
自分に心配そうに声をかけるその声音は、紛れも無く彼女のもので・・・。
「っ、」
思わず涙がこぼれた。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・!
いろいろ矛盾だらけでごめんなさい・・・!とりあえずこれで予定していた死亡組み(爆)全員出せた・・・!そしてうちの朝比奈はいろいろとかわいそうな子(爆)。
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