君を迎えに 後編
―次の日―
「ねぇ・・・ルルーシュ、本当にあたしなんかでいいの?」
「あら、カレン、そんなに自信無いんだったら別に来なくてもいいわよ?ルルーシュ様の騎士はあたしだけで十分よv」
ふふふ〜vと笑うミレイにちょっとムッとするカレン。
「今さら何を言っているんだ?俺を守ると言っていたのはウソか?」
そんなカレンを見てルルーシュは苦笑しながら微笑む。
「な!そんなわけ無いじゃない!行く!行くわよ!!」
クラブハウス。ルルーシュの両脇にはカレンとミレイ。ナナリーの乗る車椅子の後には佐世子が控える。C.C.は・・・相変わらず我関せず。いつものようにピザを食べている。
「・・・C.C.・・・お前よくこのシリアスな雰囲気の中でそんなもの食べていられるな・・・。」
「私はお前がきちんと契約を全うさえしてくれればなんでもいい。」
「・・・そうか・・・。」
何を言ってもムダだなと悟り、それ以上は言わない。
「・・・お前もついてくるんだろう。」
「あたり前だ。」
モシャモシャ
シリアスムードぶち壊し(笑)。
それからしばらくして。
ダダダダダダダ
バン
「私の可愛いルルーシュ!!迎えに来たグフゥ!」
『・・・。』
バックに花が舞いそうな勢いで部屋に入ってきたと思ったら何処から現れたのかユーフェミアの肘鉄をわき腹にもろに食らった。
「ふふふ、お異母兄様。ルルーシュたちが引いていますよ?って聞こえてませんわね?」
あんたがやったんでしょう・・・!
とは誰も言わない(言えない)。
「ルルーシュvv迎えに参りましたわv」
「あ・・・あぁ。」
いろいろと突っ込みたいけど突っ込めない。むしろ突っ込んじゃいけない。
その場にいた全員がそう思ったとか思わなかったとか(どっちだよ)。
「さ、参りましょうvお姉様も外でお待ちですわv」
「あぁ。」
つーか、皇族ご一行様でお出迎えですか。
今日は学園が休みだからいいが、平日だったら大騒ぎだ(既に昨日大騒ぎになっている)。
そんなことを思いながら、ルルーシュたちは今まで暮らしてきた箱庭から旅立った。
それからしばらくして。シュナイゼルが皇帝になり、日本は解放された。そして皇族に戻ったルルーシュは毎日シュナイゼルからのセクハラに耐えながら(大体コーネリアorユーフェミアorナナリーorミレイorカレンに沈められる)、執務をこなし、それなりの日々を送っていた。
最終的にはギャグになってしまうという(爆)。
どう頑張ってもシリアスになれない(苦笑)。
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