コチョウラン―あなたを愛します―後編
話を終え、二人を伴って自室を出ると、
「ルルーシュゥ〜!(号泣)。」
「ぐぁ!」
カレンが突進してきた。しかも号泣しながら。
「ゼロぉ・・・お前・・・苦労してたんだなぁ・・・(号泣)。」
「た・・・玉城・・・。」
さらに号泣する玉城にドン引き(苦笑)。
「・・・藤堂・・・ラクシャータ・・・どんな話をしたんだ・・・。」
「え〜?そのまま話しただけよぉ?」
「俺も、ありのままを話しただけだ。」
少々主観が入ってはいるが、という藤堂にルルーシュは苦笑する。
「・・・そうか・・・。」
号泣しながらいまだに抱きついているカレンをぶら下げたままため息をひとつ。
「それで。お前たちはどうするんだ。俺はブリタニア人でしかも元がつくとはいえ皇族だ。離れるなら今のうちだぞ。」
そのまじめな言葉にそこにいた全員がはっとする。
「そんな!あたしはゼロについて行くって決めたんだから!ゼロがルルーシュでもブリタニア人でも元皇族でも関係ないわ!」
カレンの叫びにほかの団員たちも賛同する。
「ふふ・・・よかったですわね、ルルーシュ。それはそうと・・・」
ベリ
音がしそうな勢いでカレンをルルーシュから引き剥がす。あんたいったいどこにそんな力があったんですかと突っ込みを入れたくなった。
「私のルルーシュにいつまで抱きついてますの・・・?」
「・・・いつからルルーシュはあんたのモノになったのかしら・・・?」
ゴゴゴ・・・
ユーフェミアとカレンの間に火花が見える。というか二人の背後に黒い物体が漂っているのは気のせいだろうか・・・?間に挟まれるルルーシュはたまったもんじゃない(爆)。
「・・・えーと・・・、ゼロ?ルルーシュ君?」
「・・・ゼロでいい。」
朝比奈に手招きされてにらみ合うユーフェミアとカレンの間から脱出し、ほかの団員の下へ駆け寄る。
仮面をとって開き直り、素が出たルルーシュのトテトテと駆け寄ってくるその姿に全員が萌た(爆)。
その間もユーフェミアとカレンは犬猿の仲という言葉がぴったりなくらいの勢いで言い合いを続けている。内容はもう説明するのが馬鹿馬鹿しいと一蹴できるぐらいの内容で。
「えーと・・・なんか大変だけど・・・これからもよろしくね?」
「あぁ。」
そう言って微笑んだルルーシュに全員が顔を赤くして見惚れた。それに気づいたユーフェミアとカレンに制裁という名の鉄拳を食らったのは言うまでも無い(苦笑)。
いろいろ捏造どころの騒ぎじゃないくらいめちゃくちゃ・・・!強い女の子は好きなんです。
分かっててやってる腹黒いことか大好きです・・・!(え)。
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