ハジマリのうた〜act8〜
四人に連れられて侑子の家まで戻ってきたルルーシュはまだ少々精神不安定だった。
「おかえり・・・ってルルーシュ君!顔真っ青だよ!?」
出迎えた四月一日が慌てるほどで。
「私達もよくわかりませんの。とりあえず温かい飲み物をお願いできますか?」
「あ、うん!」
ぱたぱたと慌てて台所にかけていく四月一日の背を見送ると、ルルーシュはクロヴィスに支えられて宛がわれた部屋へと向かい、畳の上に座らせる。しばらくしてトレーに湯気の上がるマグカップを乗せて入ってきた四月一日はまだ少し顔色の悪いルルーシュに、マグカップを握らせる。
「蜂蜜ホットミルク。これ飲めば、少しは落ち着くと思うんだけど・・・。」
「・・・あぁ・・・ありがとう。」
ルルーシュは両手で包み込んだマグカップの飲み物を嚥下する。しばらくそれを心配そうに見つめていたが、だんだんとルルーシュの顔色がよくなってくるのを確認すると、全員から安堵の溜息がもれる。
「よかった・・・兄さん。あんまり顔色が悪いからそのまま倒れちゃうんじゃないかと思ったよ。」
傍らにマグカップを置いたルルーシュにロロは抱きつきながら言う。少々嫉妬の視線が突き刺さっている気がするが、その点はスルーの方向で。
「でも私、またルルに会えるとは思わなかった。嬉しい。」
「・・・ごめん。今更なんだけど、フェネットさん、なんでいるの?」
本当に今更だなと言う突込みが入りそうな四月一日の質問にシャーリーの答えは素晴らしくあっさりしたもので。
「うん。私もこの人たちと”同じ”だから。あ、ルル。私キミヒロ君と同じ学校なの。」
なんかついでっぽい感じで疑問の視線を投げかけるルルーシュに答える。その答えにルルーシュも四月一日もとりあえず納得。
「さて、ルルーシュ。私達とはぐれた後、何が合ったんだい。」
クロヴィスに問われてルルーシュの肩が震える。さりげなくユーフェミアに視線で促され、四月一日はトレーを持って部屋を出る。四月一日が出て行ったのを確認するとユーフェミアはルルーシュに向き直り、再びクロヴィスと同じ問いをする。
「ルルーシュ、本当に、なにがありましたの?」
ルルーシュは数回深呼吸して、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「・・・卜部と・・・仙波と・・・朝比奈に・・・会ったんだ・・・。」
クロヴィス、ユーフェミア、ロロの顔が歪んだ。
ルルを裏切った黒の騎士団メンバーという理由で嫌悪感丸出しな感じです。ルルを泣かせたらユフィの黒魔術の餌食になります(え)。
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