ハジマリのうた〜act9〜

顔を歪めて黙り込む三人にシャーリーだけが分からないという顔をする。
「・・・ルル・・・その・・・どういうことだか説明してくれる?」
「・・・あぁ、そうだな。シャーリーは・・・俺が”ゼロ”だったとうことは知っていても、三人とのことは知らないんだよな。」
「うん。その三人て・・・確か”四聖剣”の三人よね。黒の騎士団にいた・・・なにがあったの?あ・・・つらいならいいんだよ?」
慌てるシャーリーに苦笑して、ルルーシュは三人との関係を話す。
「特に朝比奈なんかは最後の最後まで俺に反発していたからな。」
少しつらそうに言うルルーシュに、シャーリーの表情が曇る。そして徐に、ルルーシュを抱きしめる。
「・・・シャーリー?」
「つらかったね・・・ルルーシュ。」
耳元で優しく呟かれた言葉に、ルルーシュの肩がはねる。
「頑張ったね、ルル。ルルが一番つらかったのに・・・。」
ルルーシュのアメジストの瞳から涙が零れる。次から次へと流れる涙は止めようとしても止まらなくて。
「ルルーシュ。泣いてください。もう、我慢することは無いんです。」
必死になって涙を止めようとするルルーシュに、ユーフェミアの声が優しく響く。その言葉でルルーシュの涙は、堤防が決壊するかのようにとめどなく流れ始める。声を上げて泣きじゃくるルルーシュを四人はしばらく見守った。

ルルーシュの涙が落ち着いて。
「・・・私達は四聖剣については名前と顔しか知りませんが・・・ルルーシュの話を聞く限りでは問題はその朝比奈という方ですわね。」
この後のことを話しつつ、ルルーシュが作り置きしておいたフルーツケーキと四月一日に入れてもらった紅茶を楽しみつつもユーフェミアの表情は険しくなる。
「・・・僕個人としては、卜部さんには会いたくないんですよね・・・。お互いKNFに乗っていて顔を知らないとはいえ、僕が殺したも同然ですし・・・。」
むーっと紅茶に口をつけるロロに苦笑しつつ、ルルーシュは思案顔になる。
「・・・とりあえず、当面は外出は控えることにするよ。」
「それがいいね。必要なものがあればキミヒロ君に買ってきてもらえばいいし、私達も遊びに来るよ。」
クロヴィスの提案に全員が頷いた。

そのあと四人はルルーシュと四月一日の作った夕食にありつき(侑子はやっぱり酒盛りを始めたためシャーリーが若干引いていたい)、その楽しいひと時にルルーシュに笑顔が戻っていた。

だから誰も予想なんてしなかった。この後に起こる波乱なんて。

えーっと、補足(になってない補足)。ユフィとクロヴィスとロロは騎士団がゼロを裏切ったこととか全部知ってます。ギアスのこととか知ってたので、ルルーシュがこちらに来る前から侑子のところに通っていたので。でもシャーリーはその辺の事情は良く知らないのでこういう感じに。まぁユフィたちも裏切ったことしか知らないから(それだけで十分だけど)中の事情は良く知らないですが。
それにしても闇猫はルルーシュを泣かせるのが好きだな・・・。や、いじめたいわけでないのですよ。今まで我慢しまくって泣かなかったからおもいっきり泣かせてあげたいだけです!(必死の言い訳)。

← 戻る