ハジマリのうた〜act12〜

「さて、そろそろ結論は出たかしら?」
ルルーシュがこちらの世界へ来て、早三ヶ月。今日も今日とて大宴会状態になっている夕食の席で(もちろん侑子は酒盛り中)唐突に切り出された。

にっこりと微笑んで四月一日と共に空になった皿を片付けたり、新しい料理を用意したりしていたルルーシュは一瞬固まった。
「あら、何も固まることは無いはずよ。」
酒を傾けながら楽しそうに笑う侑子には誰も逆らえない。
「だからって侑子さん、今言うことじゃないんじゃないですか?」
明日は休日だからと泊まっていく気満々でそこにいたクロヴィス、ユーフェミア、ロロ、シャーリーも、ルルーシュを凝視して固まっている。
「ここで、目覚めたときに聞いた、質問の答えを。」
「それ・・・は・・・、」
持っていたトレーを取り落とし、ふらふらと侑子の前に進み出る。
考えてはいた。ここに留まるか、元の世界に戻るか。
そんな硬い表情をするルルーシュに、ユーフェミアたちも話の内容が見えてきた。
「ルルーシュ、君の思うようにすればいいよ。」
「・・・兄上・・・?」
「そうですわ、これはお兄様のことなのですから、お兄様のお好きなように。」
クロヴィスとユーフェミアの言葉に、ロロとシャーリーも頷く。
ずっと悩んでいた。この世界に留まりたい。元の世界に戻りたい。相反する二つの気持ち。

「さぁ、ルルーシュ。あなたの願い、叶えましょう?」

怪しく微笑む魔女に、ルルーシュは泣き笑いのような顔で答えた。

次で終わり!

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