Quince Requiem〜act5〜
「その後、私の魂がドールランドに迎えられるまで、短い時間だったが、幸せに暮らしたよ。」
もちろん今も幸せだよ。
語り終わったルルーシュお姉さまはとても幸せそうな表情で、その
時間
<
とき
>
が、本当に幸せだったのだということが分かります。
「・・・なんだか、ハッピーエンドの御伽噺みたいですね。ルルーシュお姉さまがお姫様、相手の方が白馬の王子様ですv」
「ナ、ナナリー!?」
くすくす、お姉さま。真っ赤です。
「ふふ、お休みなさい、お姉さま。」
「・・・お休み、ナナリー。」
「・・・C.C.さん、いらっしゃるのでしょう。」
「ほう、気づいていたか。」
「当たり前です。夢にまで呼び出して、何か御用ですか?」
そう、ここは夢の中。目の前にいるC.C.さんは現在のドールランドの女王様。
「さすが、次期女王候補。同じ候補でもあの頭の中お花畑なユーフェミアとは大違いだ。」
「ほめ言葉として受け取らせていただきます。用件がお在りでしたら早く済ませてください。明日もまた私を女王にしたくない高位の方々との嫌がらせ毒舌バトルが始まるんです。早く休ませてください。」
お前も十分毒舌だぞ、というC.C.さんの言葉は無視です。
「・・・ふぅ、まぁそう慌てるな。用と言うのはルルーシュのことだ。」
「・・・お姉さまの?」
「ああ。アイツの過去の話を聞いたんだろう?」
「・・・盗み聞きですか?」
「人聞きが悪いな。私はC.C.だからな。万能なんだ。」
・・・色々と突っ込みどころ満載ですが、今はスルーしておきましょう。それよりもお姉さまのことです。
「アイツを、自由にしてやる気は無いか?」
「・・・と、言いますと?」
「アイツを、ルルーシュを”人間”にしてやれる、と言うことだ。」
「そんなことが、可能なんですか?」
冗談を言うこともなくしっかりと頷くC.C.さんに私は驚きを隠せません。お姉さまを、”人間”に、自由にして差し上げることができる。
「・・・どうすれば・・・、」
「藤堂鏡志朗を、知っているだろう?」
「ええ。お母様のお友達です。私もお姉さまも、お会いしたことが何度かあります。」
お母様は元々軍人ですから、あの方とも気が合うのでしょうね。いつも何か物騒な単語が飛び交う会話をしています。
「アイツが、ルルーシュの”鏡志朗”だ。」
「っ!じゃぁ・・・!あの方が言っていた『前世で恋していて、探している人形』というのは・・・!」
「ルルーシュのことだ。」
偶然・・・いえ、これは、必然だと、私は、思いました。
いろいろ無理矢理感満載だけどスルーの方向で!
シー様はドールランド現女王。ナナリーは次期女王候補。他にはユフィとカリーヌも候補。それぞれ騎士と呼ばれる側近が一人いる。それが、ナナリーはルルーシュで、ユフィはコーネリア、カリーヌはギネヴィア(かなり無理がある)という感じで。
裏設定(爆)。
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