アイリスの花が咲く
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・っ、
ルルーシュゥ!!!
」
「
何でいるんですかー!?
」
住宅街の一角で、ルルーシュの叫び声がこだました。
目の前でものすごくいい笑顔な自分によく似た女性ににルルーシュは眉間に皺を寄せる。
「もぅ、ルルーシュったら。綺麗な顔が台無しじゃない。そんなに眉間に皺を寄せて。そんな顔してたらシャルルみたいになっちゃうわよ。」
「・・・自分の行いを振り返ってからそういうことは言ってください。というかもしかしなくても父上もいたりするんですか?”ココ”に。」
その問いに女性―基マリアンヌ―はにーっこりと笑顔を向けてくる。
・・・あーうん。いるんですね。あのロールケーキバッハ。
「あぁ、今はロールケーキじゃなくてよ。あんな頭で街中なんて歩けるわけがないじゃない。」
読心術ですかマリアンヌ様
いろいろと突っ込みどころ満載な気もするが、
まぁ、元「閃光」と呼ばれたあのマリアンヌ様だし。自分のこと最後の最後までだましてた人だし。
と、綺麗にスルーした(酷)。
因みに今二人がいるのは街中のオープンカフェ。そこでお茶をする黒髪美女(黙っていれば)と黒髪美少年はやたらと周囲の注目の的だったりする。ルルーシュは気づいていなかったりするがマリアンヌは思いっきり牽制しまくり。・・・うん。怖い(苦笑)。
「でも嬉しいわ。こうやってまたかわいい息子に会えるなんてvv」
息子!?え、あの二人親子なの!?ってか旦那が羨ましい!
という周りの心の声が聞こえてきそうだ。
「・・・俺としてはちょっとしたトラウマですけどね。」
紅茶を一口。相変わらず仕草が優雅である。さすが元皇帝陛下。
「悪かったと思ってるわ。だからもう、許してくれる?」
頬杖をついて乗り出してくる姿は18の子持ちとは思えない。
「・・・別に。もうなんとも思っていません。いまさらあなたを恨んでもしょうがないじゃないですか。」
「
ルルーシュゥ!!
」
「ほわぁ!!」
テーブルを乗り越えて抱きつかれてルルーシュは妙な悲鳴を上げた。周囲としてはかなり目の保養(笑)。
「ねぇルルーシュ!これからでもちゃんと母子らしいことしましょう!まずは一緒にお買い物よ!!」
「そういうことは娘とするものでしょう!!行くんだったらユフィと行ってください!!」
「あら、ユフィもいるの。だったら三人で行きましょうvvユフィも喜ぶわvその前にシャルルにもあってあげてね。あの人も反省してるのよ。」
「人の話を聞いてください!」
結局、マリアンヌに押し切られたルルーシュがいろいろと苦労するのは目に見えていたりする。
バッハの髪型は皆さんのご想像にお任せします(笑)。
※アイリスの花言葉→あなたを大切にします
← 戻る