Brightness of Pink Zircon
「見つけたルルーシュぅううううう!」
「ほわぁ!」
一気にシリアスムードがぶっ飛んだ。
黒の騎士団に三下り半を突きつけたカレンとラクシャータは速攻(ラクシャータ、自己最短記録更新)で紅蓮の整備を済ませると蜃気楼のあとを追った。ようやく見つけたルルーシュは崖の上から遠くを見つめていて、カレンとラクシャータには今にも消えてしまいそうに見えて、
「ちょっとぉ、カレン。危ないじゃなぁい。」
で、振出しに戻る。ちなみにラクシャータはカレンに置いて行かれた。…まぁ戦闘要員と技術者の運動能力比べちゃいけない。
「な、カレン、ラクシャータ、なんで…!」
カレンに抱きつかれたまま混乱するルルーシュ。まぁそりゃそうだ。ほかの団員から銃突きつけられて、カレンも自分のことを「裏切り者」だと思っていたと思ってるんだから。
「なんでって!あたしは”ゼロ”の騎士よ!どこまでもついてくんだから!」
「あたしは、ルルーシュ様がアリエス宮でお暮しになられていたころから、あなた様の騎士になることを夢見ていましたわぁ。こうやってまたお目にかかれて、光栄です。是非、あたしをルルーシュ様の騎士にしていただきたく。」
ぼろぼろに涙を流しながら力説するカレンと、静かに号泣しながら跪くラクシャータにちょっとというかかなり混乱しまくるルルーシュ。うん。相変わらずの突発事項に弱い子です。
「だ、だが、俺は…、」
「だがも何もないの!あたしは!”ゼロ”に!”ルルーシュ”についていくって決めたの!これはギアスも何も関係ないあたしの意思!あんたがいやだっつってもついてくんだから!ルルーシュの体力じゃあたしを振り切るのなんて絶対無理なんだから!」
「ぐっ!」
ごもっともです。そしていまだに跪いてルルーシュの答えを待つラクシャータに視線を向ける。その表情は本当に”ルルーシュ”に会えたことが幸せだという表情で、
「…ラクシャータ、お前は、それでいいのか?」
「ええ。あたしは、ルルーシュ様。あなたと共にいられることが、何よりも幸せですわぁ。…今まで、お傍にあったというのに、気づいて差し上げられずに…、」
「それは、いいんだ。俺も、ナナリーも、気づかれないようにしていたからな。…それよりも本当に、いいのか?後悔するぞ?」
「そのようなこと、あるはずがありませんわぁ。どうぞ、お傍においてくださいなぁ。」
何を言っても意見を変えそうにない二人に、ルルーシュは困ったような、それでも嬉しそうに笑って、
「今の俺は、”ゼロ”でも、”ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア”でもないから、騎士とか、そいういうものにしてやることはできないが、一緒にいてくれるか?」
「「喜んで。」」
三人とも本当に嬉しそうに、笑っていた。
限 界 … orz。申し訳ありません…!超が付く大遅刻した上にこんな駄文で…!涙ちょちょぎれる…!ラクシャータの口調がわからない…!
お持ち帰りその他もろもろはH&S様のみ有効です。
※ピンクジルコンの宝石言葉→苦しみからの救い