ハロウィン・パーティ!
「「トリック・オア・トリート!」」
事務所の扉を開けると、黒猫が二匹両手を差し出してきた。
「麻衣、ジョン、何やってんだ?」
「明日はハロウィンだもん。」
にゃんvとポーズをとる麻衣にちょっと萌えた・・・って!何考えてんだ!!俺!!
「自分がお手伝いさせていただいている教会でハロウィンの集まりがあるんですよ。」
「で?」
ジョンの言葉にちょっと嫌な予感をさせつつ、俺は質問を返す。
「あたしたちも仮装してお手伝いってことで衣装合わせvv」
よく見りゃナルちゃんやリンや綾子に真砂子ちゃんまで仮装してる。
因みにナルちゃんはヴァンパイア、リンは・・・ありゃフランケンか・・・?綾子は魔女か・・・似合い過ぎ・・・。真砂子ちゃんは・・・真っ赤になりながらひらっひらの妖精のドレス着てる・・・。まぁまんざらでもなさそうだが。
んで、麻衣とジョンはおそろいの黒猫衣装・・・なんでおそろい・・・。ちょっとジェラシー感じちゃったよ・・・俺・・・(半泣)。
「つーわけで、ぼーさんもこれ着てみよー!」
と、わたされた衣装は・・・、
「・・・ちなみに俺の衣装は?」
「狼男v」
つか、着ぐるみじゃね?
「さ、早く着てきてねーvv」
・・・隣の部屋に押し込められましたー・・・ははは。マジで?着るの・・・着るけど・・・着るけどさ・・・麻衣が喜ぶんだったら着るけどさー!!(泣)。
ちょっと半泣きになりながら着替えて部屋を出る。
「わーいvvぼーさん似合うーv」
「・・・そりゃどーも・・・。」
褒められてる気がしないのは何故だろう・・・(泣)。
きゃっきゃとはしゃいでる麻衣を眺めていると、後ろからポンと肩を叩かれる。
「・・・似合ってるわよ。」
「褒めてねーだろ。それ。」
綾子に言われると嫌味にしか聞こえねぇよ。
「あら、褒めてるわよ。でも・・・、」
綾子の目が鋭くなる。怖・・・。こいつがこういう目をするときは麻衣のことだ・・・!
「本物の”オオカミ”になったら・・・呪うわよ・・・。」
「なんねーよ!」
本当にやりそうっつーか・・・やるから怖いんだよ・・・こいつは!
次の日、ジョンが手伝ってるっつー教会に行き、子どもたちに配るお菓子をバスケットに準備して、今度は本格的に着替えてメイクまでする。
・・・なんつーか・・・やっぱり嬉しくねー!
麻衣はお菓子を配りながらなんか子どもたちに混じってはしゃいでるし・・・。ガキかっつーの・・・。ま、楽しそうだからいーかー・・・。とか考えてたらガキどもにタックル食らうし・・・。
見渡せば他の奴等も多かれ少なかれガキどもにジャレられてる・・・。
ま・・・俺としては・・・麻衣が楽しければいいか・・・つー感じだけどな・・・。あはは・・・。
ただ・・・この衣装だけは・・・どうにかして欲しいよ・・・。
fin
ハロウィンでーすvv(笑)。みんなに仮装させてみましたーvv(爆)。
綾子は魔女が絶対似合うと思います!(笑)。