満月の夜〜オモイ壱〜
サスケは気が付くと森の外にいた。
しかもそこは自分の住む里の入り口の前。
「・・・どういうことだ・・・。」
さっきの光景は幻だったのか・・・?サスケは首をひねりながらも取り敢えず火影の元に報告に行かなくてはいけないことを思い出し里へと戻った。
その様子を火影は水晶を通してみていた。
「サスケ・・・。あんたはあのこを救えるかい?」
火影の呟きは闇へと消えていった。
あの満月の晩からサスケはあの金色の少年のことが頭から離れなくなっていた。
気になるあまりサスケは図書館へ行きあの森のことを調べた。
そして捧げられた火影の子の伝承の詳しくを知った。
―あの少年はやはり火影の子だったのか―
何故か妙に納得した。そして更にあの少年―ナルト―に心を引かれていく。
「サスケ君。最近おかしいわよ。どうかしたの?」
「・・・あぁ、サクラか。なんでもない。」
次の任務の書類に目を通していたサスケに同僚のサクラが声をかける。
「こないだの隣の里への任務からどうも変よ。絶対に。」
「・・・なんでもない。」
「そう?まぁ任務に差し障りなければそれでいいけど。へましたりするとあたしのほうにもしわ寄せが回ってくるからしっかりしてよねー。」
何気に毒舌。サクラはひらひらと手を振ってそういいながら自分の仕事へと戻っていった。
「・・・あと一週間・・・。」
サスケの呟きは誰にも聞かれることはなかった。
それから一週間がたった。その日の夜は―満月―
そう、サスケは満月の夜を待っていた。ナルトが現れる・・・満月の夜を・・・
そしてサスケは一人森へ入っていった。―ナルトに会うために―
内容めちゃくちゃ(苦笑)。