満月の夜〜ココカラ壱〜

サスケはナルトを連れて家へ戻った。ナルトは泉のそばにいたときと同じ城衣を纏っていたが、その場違いな姿も、月の夜、深夜と言うこともあって誰に見咎められることもなかった。
「ここがサスケん家だってば?」
「ああ。」
大きな屋敷を前にナルトが感嘆の声を上げる。
「一人で住んでるってば?」
「ああ、俺一人だ。誰に遠慮することもないからな。」
「・・・一人で寂しくないってば・・・?」
家に入り、廊下を歩きながら、少し寂しそうにナルトが聞く。
「・・・もう・・・慣れたからな。だが、これからはお前が一緒にいてくれるんだろう?」
「・・・うん!」 「今日はゆっくり休め。明日はとりあえず、火影のところに行く。」
「・・・わかったってばよ・・・。」
少し不安そうに呟く。
「大丈夫だ。俺が守る。」
「・・・うん。」
「ゆっくり休め。」
「・・・うん。お休み、サスケ。」
「おやすみ、ナルト。」

サスケが偽者・・・!
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