満月の夜〜シアワセ〜
「ナルトー!!準備出来たー?」
「もうちょっと待ってってばよー!サスケー!」
あれから数日。よく晴れた日。ナルトは子供達の中で笑っている。
今日は子供達の休みが珍しく重なったため、森にピクニックに行こうという約束をしていた。
「お待たせしましたってばよー!」
満面の笑みで家から飛び出してくる。
そこには先に準備を整えて待っていたサスケ、そして迎えに来たサクラや子供達が待っている。
あの日、あの時ナルトは里に残ることを選んだ。
沢山の人に出会えて、愛されて、とても幸せだと。
「火影よ。」
「なんだい、九尾。」
今度は綱手のほうを見据える。
「ナルトを・・・頼んだぞ・・・。」
「もちろんだ。」
力強く頷く。
「九尾!!」
ナルトは九尾の首に抱きつき、涙を流す。
「ありがとう・・・だってばよ・・・。」
「幸せになれ、ナルト。お前の父も、それを願っているだろう。」
「うん・・・遊びに行くってばよ・・・だから・・・。」
「あぁ、待っているぞ。」
そう言って九尾は消えた。
そして今日はその森へ『里帰り』がてらのピクニック。
まだまだナルトを『禍の子』と忌み嫌うものもあるが、太陽のような笑顔のナルトの周りにはナルトを愛するものたちの笑顔がある。
「シアワセ。」
ナルトは金の髪を揺らして微笑んだ。
ようやく終わらせることが出来ました。
亀のごとき超鈍足更新なこんな駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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