世界の中心で愛を・・・?
「ナルトー!愛して「しゃらくせー!」
ドガ!
「ゴフゥ!」
木の葉の里は平和デス。
サスケが里を抜けてから数年後。ナルトが火影になった。大蛇丸はなぜかサスケを諦めた様子で大人しくなった。しかもたまに医療班のほうに顔を出したりして、新しい化粧品の開発とかしちゃってたりする。サスケも里に戻ってきた。暁にいたっては火影となったナルト直属の部下として動いていたり(トップはイタチ)。そんな今日この頃。
「・・・今日もサスケ君は元気ねぇ・・・。」
「本当じゃのう。」
「ま、平和な証拠じゃないか。」
とか、茶ぁしばきながら、火影岩の上で叫び、そしてナルトに吹っ飛ばされるサスケの様子を眺めているご隠居三忍(笑)。もうこれが舞いちにのことだから驚きゃしねぇ。
一方火影邸。執務室で不機嫌そうな顔で頬杖をつきながら補佐役であるシカマルの報告を聞くナルト。
「・・・ナルト・・・いー加減そのあからさまな殺気をしまえって。・・・メンドクセー・・・。」
「うるせぇ。ったく。だからSSランクで俺でも三ヶ月はかかりそうな激難任務押し付けてしばらく帰って来れねぇようにしたってのに、なんであのバカ一ヶ月で帰ってくんだよ!」
一瞬殺気が二倍ほどになる。さすがのシカマルも少しひるむ。
と、廊下の向こうから建物が揺れるほどの足音。次の瞬間、
「ナルトー!おわ!」
扉が破壊されそうなくらいの勢いで入ってきたサスケの顔の横1pのところにクナイが刺さっている。
「・・・てめぇ・・・毎回毎回いい加減にしやがれっつーんだ・・・!(怒)。」
更にナルトの殺気が1.5倍(当社比)。隣にいるシカマルはたまったもんじゃないといった顔で表情が引きつっている。
しかし当のサスケは何処吹く風。なんかもう幸せそうな顔をしている(ある意味キモイ)。
「俺の愛だぜ☆マイハニーv」
あほか。
なんかもう、こいつ頭大丈夫かよという表情でサスケを見るナルトとシカマル。サスケのほうはそんなこと気にしていない様子でこの一ヶ月ナルトと離れていてどれだけつらかったかということを永延かたっている。と、
「ナールトーv」
バーン
「グヴォハァ!」←変な声。
おもいっきり扉を開けて(やっぱり破壊寸前)入ってきたのはどでかいバスケットを抱えたサクラ。
「お昼のお弁当持ってきたわよー。」
「あぁ、今日はサクラが当番か。」
「今日はねー「サクラ・・・てめぇ・・・。」
サクラが弁当の中身を説明しようとしたところに扉に潰されていたサスケがどす黒いチャクラをまとわせてふらりと立ち上がった。
「あら、サスケ君。いたの。」
絶対お前わかっててやってるだろ・・・!
とその場にいた全員が思ったが、誰も口にしない(っていうかできない)。
「てめぇ・・・いつもいつも俺とナルトのラブラブスウィートタイム☆を邪魔しやがって・・・!」
なんだそのネーミングは。
「はっ!なに寝言ほざいてるのかしら。寝言は寝てから言うものよ、サスケ君?」
ギリギリギリ・・・
「ぐは・・・お前・・・俺のこと好きだったってぜってぇウソだろ・・・!」
「あらー、ウソじゃないわよー。過去形だけど。今はサスケ君なんて、ナルトの足下にも及ばないわ。」
フフフーと笑いながらさらりと酷いことを言ってのけつつ、サスケの襟首を締め上げてたりするサクラ(最強)。
「・・・サクラ・・・そのままサスケのやろーシメとけ。あとで半年は帰ってこれねー任務見繕っとくから。あ、弁当もらってくぞー。」
「はーい。」
「ナルグヴォァ!」←変な声(二回目)。
「・・・死ぬなよ・・・サスケ。」
「ん?なんか言ったか?シカマル。」
「いや、なんも。」
その後サスケはサクラのおかげで一カ月程入院した後ナルトにより一年間は絶対に帰ってこれないであろう里外任務を押し付けられた。
任務に行く前にサスケの一言。
「ナルトー!愛して「黙ってさっさと行きやがれー!」
「・・・元気ね。」
「じゃのう。」
「ま、いいんじゃないか?」
今日も木の葉の里は平和デス。