今 会いに来るな!
「ナルトー!!愛してる「さっさと行きやがれー!!」ぐふぅ!」
今日も今日とて火影岩の上でサスケの愛の告白(?)が里中に響き渡った。
火影執務室。既に朝からお疲れモードなナルト。まぁいつもの風景なのだが、それが「いつものこと」になってしまってるあたりが末期かもしれない(爆)。
「火影様・・・って、今日もおつかれっすねー・・・。」
「・・・そう思ったらあいつをどうにかしやがれ。シカマル。」
机につっぷすナルトにシカマルは呆れたような声をかける。
「・・・まぁ・・・半年はかかるSSランク任務押し付けてやったから・・・しばらくは平和な・・・はず・・・。」
「っていうか、サスケの奴は自分が暗部だっていう意識はあるのか?暗部は裏で隠密行動じゃねぇのか?」
「・・・あー・・・まぁ・・・仕事はしてるからいいんじゃねぇ?」
そんな会話をしつつも、シカマルが持ってきた書類やら報告書やらに次々に目を通してサインをしていくナルトはある意味つわものだ。
「でも、本当に半年かかるのか?あいつ。前に一ヶ月の任務を三日で終らせてきやがったやつだぜ?」
「・・・そんなこともあったな・・・。」
ちょっと遠い目。
「・・・とりあえず今は考えないことにしてくれ・・・鬱になる。」
眉間に皺を寄せつつも、てきぱきと仕事をこなすナルトはいろんな意味強者。
「・・・シカマル、この後の俺の予定はどうなってる?」
「あぁ、明日は砂の風影との会談だな。一週間後には雪の国の小雪姫が里にいらっしゃる予定だ。」
「あー・・・サスケ任務に出しておいて良かったー・・・。」
「・・・そうだな。」
それから三ヵ月は平和だった。少なくとも三ヶ月は。
「ナルト。少し休憩にしない?みたらし持ってきたわよ〜。」
「お、さんきゅー。サクラ。」
「あー、サクラだけずるいわよー!あたしもー!!」
「ほら、シカマル、おまえも「ナルトー!マイすいーとはにーvv」げ。」
がっしゃーん!
普通だったらあと三ヶ月はかかる任務のはず。なのに、
「何でお前此処にいやがるー!!」
「それはもちろん早くお前に会いたかったからさ、マイハニー!」
「誰がマイハニーだ。死ね。」
窓ガラスをぶち破って入ってきたサスケはいろいろと突っ込みを入れたくなるようなセリフを吐きまくっている。部屋にいたシカマル、サクラ、イノはサスケの気配がした時点で自分の分の団子とともに避難(慣れた)。
「・・・今日もサスケ君、絶好調に電波ね・・・。」
「任務から帰ってきた日は特にな・・・。」
「お前等見てないで助けろ!」
「「「無理。」」」
「あぁ・・・三ヵ月ぶりの生ナルト・・・v」
「だー!離れやがれ!」
ガス
「ぐふぅ!」
今日も今日とて木の葉は平和です。