狐の嫁入り〜一人目〜

お見合い一人目。
「サクラか・・・。」
「・・・ちょっと。あからさまな顔しないでよ。何気に傷つくんだから。」

豪華とはいえないまでも、それなりに立派な店の大広間。桃色の髪のウサギの少女―サクラ―がナルトの前に座っている。
「はい。じゃぁ自己紹介・・・って、二人ともお互いに知ってるわね。アカデミーで一緒だったものね。」
にこにこにこ
このお見合いが実現したことが嬉しくてしかたがないといった様子で微笑むクシナにナルトは大きく溜息をつく。
「それじゃ、私達がどうこうすることもないわね。この後はお二人でごゆっくりv」
そう言ってミナトを引きずり、サクラの両親と共にクシナはその場を離れた。
「・・・で?」
「でって?」
「俺がこういうの嫌いだって知ってんだろ?」
大人たちの気配が消えたのを確認してナルトはまた大きく溜息をついた。
「えぇ、知ってるわ。あたしだってナルトが嫌がることはしたくないわよ。でもね、うちの両親が・・・」
苦笑するサクラに、あぁお前もかと納得する。
「まぁね、別にあたしはナルトだったら悪くないかなぁとは思ってるし。」
「おい。」
「冗談よ。」
ふふふと笑うサクラに冗談に聞こえねぇよと突込みが入る。
「ま、とりあえず。今日はこのままおしゃべりでいいんじゃない?」
「そうだな。」
その後はほのぼのと注文した菓子をつまみながらアカデミー時代の話しなんかで時間は過ぎていった。

一人目。サクラ。ギャグなのかほのぼのなのかよくわからない上に短いなぁ・・・。
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