プレゼント大作戦☆

「・・・・・・・・・・・・なぁ・・・シカマル・・・。」
「おう。何だ。」
「これは何なんだ?」
「あぁ、お前への誕生日プレゼントだそうだ。半分はサスケからだけどな。
火遁・豪火きゅ待て待て待て。

朝一番。執務室に入ったナルトと一緒に来たシカマルを出迎えたのは綺麗にラッピングされた箱の山。事前に報告だけは受けていたシカマルも少々顔が引きつっている。そりゃそうだ。聞いていたとはいえこのプレゼントの山の半分がサスケからというのだから
「・・・つーかさ、あいつは今任務中のはずだよな?」
「そーだな。確かお前が半年は帰ってこられない任務割り当てただろう。まだ一ヶ月しかたってないはずだよな。」
「うん。でもさ、あの真ん中にあるでかい箱。なんか物凄く嫌な予感がしてならないだけど気のせいか?気のせいだよな。気のせいだといってくれ。」
もう最後はちょっと涙目になっている。・・・そんなに嫌か。ナルト・・・。確かにね、人一人は入れそうなでかい箱があったら誰だって嫌だよね・・・うん。怖いから。
「・・・・・・・・・すまん、ナルト。俺も嫌な予感はする。」
シカマルにそういわれてがっくりと肩を落とすナルトにちょっと同情したくなる。とりあえず仕事ーとちょっと遠い目をしつつ現実逃避しつつ(え)その一番大きな箱にだけは近づかないように壁際を這うように机に移動する。が。

はっぴーばーすでー!マイハニー!!

やっぱ出やがったかこんちくしょー!!

はい。お約束ー。箱を通り過ぎようとした瞬間、その箱の中から呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん(呼んでないけど)な勢いで飛び出してきたのは例のごとく任務中のはずなサスケさん。
「てめぇ!任務中のはずだろうが!仕事しやがれ仕事!!」
「任務よりハニーの誕生日のほうが大事だ!」
「最悪だなお前!っていうかハニーって何だハニーって!(怒)。」
「ん?俺とナルトは将来を誓い合った仲だろう?」
ふ ざ け る な !
チャクラが!怒りのチャクラが・・・!ここに下っ端の忍がいたら絶対にひっくり返っているであろうどろどろとしたチャクラがナルトから発せられているが、それを向けられているサスケはどこ吹く風。涼しい顔して「カモーン」といわんばかりの超いい笑顔☆(え)。
「・・・(ぷち)・・・シカマル!
「おう。」
ナルトの中で何かが切れる音がした。そして鬼の形相でシカマルに声をかけると解っていたといわんばかりに『影縛りの術』でサスケを縛り上げる。
「な!シカマルてめぇ!」
「そのまま捨てて来い。」
「・・・りょうかーい。」

な!まいはにー!?

ハニー言うなキモイ。仕事しやがれあほ。
サスケが引きすられていった扉を見つめ、ナルトは大きくため息をついた。
「・・・・・・・・・あ、我愛羅からだ。雪絵姉ちゃんと・・・あ、テムジンにヒカルも・・・紫苑と・・・アマルもかよ。よくやるなぁ・・・っていうかイタ兄まで・・・。」
山と詰まれたプレゼントの中から自分の大切な友人たちの名前を見つけて、ナルトは苦笑しながらも心が温かくなるのを感じた。

―オマケ―
「ナルト!今日はあんたの誕生祝やるわよ!」
「・・・・・・・・・どこで?」
「もちろんここよv」
「・・・・・・・・・・・・マジかよ・・・まー・・・いーけどな。」

ナルト誕生日おめでとう!うちのサスケさんだったらこれくらいやります!
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