光と影のモノガタリ

月明かりの無い新月の夜。シカマルは里はずれの森を歩いていた。
「(・・・あー・・・やべえな・・・遅くなっちまった・・・。親父にどやされる・・・メンドクセー・・・)。」
そう思いながらも急ぐ様子は無い。むしろ小言を聞くのを先送りにするためか、足取りは重い。
「あーめんどっ・・・!」
二つの気配がこちらに近づいてくる。その気配だけで、実力者であることがやすやすと分かる気配。
「(・・・この気配・・・暗部クラス・・・!)。」
他国の忍が里に侵入してくることも少なくない。シカマルは警戒を強める。すると、
だー!だから、あれはああしたほうが良かったんだって!
はっ!そのせいで、んな怪我しやがってんじゃ本末転倒じゃねえか。ウスラトンカチ。
ウスラトンカチ言うなっつってんだろアホサスケー!
”サスケ”つーなってんだろーが!
とかなんとか物凄く聞き覚えがある声とやり取りが聞こえてきてシカマルは一瞬フリーズする。しかしそれは本当に一瞬のことで、声のしたほうに集中して気配を探ってみれば、その気配は良く知る下忍時代からの仲間のもので。
「・・・ナルトと・・・サスケか?」
シカマルがそこにいることにも気付かずに近づいてきた影に呟くように声を掛ければ、はっとしたように影は止まる。
「・・・あーシカマルだー・・・(棒読み)。」
「あーじゃねーだろウスラトンカチ!自分の格好を思い出せ!」
ゴン!!と素敵な音と共に振り下ろされたサスケの拳がナルトの頭を直撃した。
「いってー!いーじゃんかよー、もーすぐシカマルだって俺の部下になるんだしさー。」
「は?」
「それとこれとは話が別だ。」
「オイ。」
「頭固いぞー、サスケー。」
人の話を聞きやがれ!
「「あ。」」
シカマルが切れた。まぁ。分からなくもない。
「あー、まぁうん。見てのとーり?」
「ついでにお前、今暗部候補にあがってっからな。そしてら俺の同僚でナルトの部下だ。」
なんか重大なことをさらりと言われた気がする。
「・・・ナルトの部下って・・・。」
「ナルトは暗部総隊長。俺は部下。」
原爆級爆弾投下。なんかいろいろと思考が付いてこない。というか付いていくのを拒否している気がするのは気のせいではないだろう。
ちらりと、暗部の装束を身にまとったナルトを見やる。下忍のころから伸ばし続けている(女仲間が切ろうとすると止める)金色の髪は闇の中でも輝きを失わない。澄み切った空のような蒼い瞳には強い意志が灯る。
「(あいつの部下なら・・・なってもいいかもな・・・)。」
そう思えてしまうほどの輝きを。ずっと、見てきた光。
「(でも俺なんて眼中に無いんだよなぁ・・・)。」
ナルトの視線の先にはいつもサスケがいて、サスケの視線の先にもまた、いつもナルトがいる。
「?どーしたんだ、シカマルー。」
「いや、なんでもねーよ。メンドクセー。」
シカマルの視線に気付いて、ナルトは首を傾げる。それを不機嫌そうに見てサスケは口を開く。
「おいナルト。報告書は後で出すとして、お前五代目のとこに任務終了の報告して来い。俺はシカマルとちょっと話がある。」
「な、俺は別に「りょうかーい。じゃーまたなーシカマルー。」
シカマルの制止もむなしく、ナルトは一瞬で姿を消す。ナルトの気配が完全に消えたことを確認すると、サスケは物凄い不機嫌な視線をシカマルに向ける。シカマルも負けじとサスケを見据えて、
「・・・メンドクセー・・・とは言ってらんねーな。ぜってーナルトを振り向かせてやる。」
宣戦布告。
「・・・ふん。望むところだ。」

次の日から今まで以上に修行をし、やたらとナルトにかまうようになったシカマルの姿が見られるようになったとか。

170900hitリクエストで暗部サスナル←シカだったのですが・・・どっちかっていうとサス→ナル←シカ・・・!
すいませんこんなのしか出てきませんでした・・・!!
こんなものでよければお納めください・・・!リクエストありがとうございました!
← 戻る