「
う゛ーあ゛ー。」
「・・・ガキ・・・。」
「む。ガキって言うなってば!サスケ!」
扇風機の前に座り込んでいるナルトに、サスケは巻物を手に呟く。
「そんなことで面白がってるようじゃ、まだまだガキだろ。」
「・・・むー。でも扇風機回ってるとやりたくならないってば?」
「ならない。」
キッパリ言われてナルトは少し落ち込む。
「・・・。」
「?どこ行くんだってばよ。」
無言で巻物を巻き取り、立ち上がるサスケにナルトが首をかしげる。
「晩飯の買い物。」
「あ、俺も行k「お前はそれを終わらせろ。」
サスケが指す先には―途中で放り出された巻物。
「えー・・・。」
「黙ってやれ。それ明日までだろ。」
「ザズゲの゛ゲヂ――――。」
「うるさいドベ。」
扇風機に向かって悪態をつくナルトにサスケも反撃。
「むー。」
「
今日はラーメンだ。」
「さーさっさと終わらせるってばよー!」
いそいそと巻物を広げ始めるナルトに溜息を一つついて、買い物へ出かけた。
「・・・ただいま。」
サスケは買ってきた食材をキッチンにおいて、ナルトの元へ向かう。
「・・・ナルト?」
「Zzzz・・・。」
扇風機の前で、巻物を広げたまま気持ちよさそうに寝息をたてているナルトにサスケは溜息をつく。
「・・・おい、ドベ。」
「Z。」
起きない。
「・・・おい。」
「Z。」
まだ起きない。
「
起きやがれウスラトンカチ。」
ゲシ
「Z。」
「(
ピシ/怒)。」
大きく息を吸ってぇ・・・、
「
起きやがれ!ウスラトンカチ!」
ドカ ゲシ
「グハ!?いってー!!」
「・・・やっと起きたかドベ。」
「んぁ?あーサスケお帰りー。」
蹴られたところをさすりながらナルトはのほほんとしている。
「・・・おかえり、じゃねぇよ。お前、それ終わったのか・・・?」
「へ?」
サスケが指す先にはナルトに枕にされて微妙に皺の寄った広げっぱなしの巻物。
「んー?一応終わったってばよー・・・したら眠くなって・・・。」
ふぁ、と大きなあくびをしながら巻物の皺を伸ばし、巻き取る。
「・・・扇風機くらい止めろ。」
「あー、忘れてたってばよ。」
再びあくびをして。サスケはそんなナルトをみつつ、呆れ顔で扇風機のスイッチを止める。
「・・・眠いってば。」
ふぁ〜と三回目のあくび。
「・・・も少し寝るってば。」
ぐい
「おわ!」
ナルトは小さく呟いてサスケの服を引っ張り、無理やり座らせる。
「キモチいーってばよーv」
サスケの膝を枕に、うつぶせに乗る。
「な・・・!///おい、ナルト!お前何やって・・・!」
「Z。」
既にナルトは夢の中。そんなナルトをみてあきらめたように溜息をつく。
「・・・ったく・・・ウスラトンカチが・・・。」
そういいながらもまんざらでもなさそうな表情のサスケだった。
――夏の日の 優しい午後の 一時――
別ver.で。これを超短くしたのがもう一個。ナルトとサスケは一緒に住んでる設定で超ほのぼの。