ふうりん
「風鈴の音ってなんかふーりゅーだってばよ。」
「お前今、全部ひらがなで言ったろ。」
サスケの突っ込みにナルトは大げさに胸を抑える。
「いーじゃんかよー。」
「つーかお前”風流”の意味わかってねぇだろ。」
「う゛。」
図星。
「・・・む―――――・・・。」
むくれるナルト。しかしすぐににぱっと、笑顔を見せる。
「でもさ!でもさ!」
少し意地になったようにサスケに詰め寄る。少し上目遣いに見上げてくるナルトにサスケは身体が熱くなる。
「風鈴の音、俺、好きだってばよ!」
にぱっと笑うナルトにつられてサスケも少しだけ口角が上がる。
「・・・そうだな。」
「へへへv」
嬉しそうに笑う。
風鈴の優しい音と共に 秋の香の混ざる爽やかな風が吹き抜ける。
もうすぐ 夏も 終わる。
別ver.で。「スレナル」という存在を知らなかった頃はこんなんばっかり書いてたなぁ・・・(笑)。