promise
「シカマルは、テマリのこと好きなのかってば?」
「ぶは!」
「シカマル汚いってば。」
シカマルは食べていたラーメンを思いっきり噴出した。
「・・・ナルト・・・なんでそーなるんだ?」
シカマル、むせて涙目になってマス。
「んー。何となく?」
「何となくって・・・。」
がっくりと肩を落とすシカマルに「?」と首をかしげるナルト。
「ナルト・・・めんどくせーが、確認すっぞ?」
「うん。」
ラーメンをすすりながら返事をする。
「・・・俺とお前の関係は?」
「同じ時期にアカデミー卒業して下忍になって、一緒に中忍試験受けて、一緒に『馬鹿サスケ連れ戻し作戦』で戦った仲間で恋人。」
相変わらずラーメンを銜えたままさらさらと答えるナルト。その答えを聞いてシカマルは大きくため息をつく。
「・・・で・・・その『恋人』の俺が、何で砂のあいつのことが好きだって結論が出るんだ?」
「んー・・・何でだろ?」
ガクー
シカマルはものすごい勢いで落ち込む。ナルトは相変わらずラーメンをすすっている。
「ナルト・・・。」
「ん?」
「俺のこと好きか?」
「うん!大好きだってば!」
にぱっと笑う。
「・・・はぁー・・・だったら、余計なこと考えるな。俺もナルトのことが一番だからな。」
くしゃくしゃと子供の頭をなでるようにナルトの頭をなでる。
「じゃぁさ、シカマル。」
「ん?」
急にナルトの顔から笑顔が消える。
「待っててくれる?」
顔を上げたナルトの瞳には『不安』
「待ってるって・・・ナルト?」
「一週間後。修行のために里を離れる。」
「!」
シカマルが目を丸くする。
「俺ってば・・・強くなりたい。自分のために。皆のために。・・・この里を守れるように。」
何かを決意したような瞳。
「ナルト・・・。」
「だから・・・待っててってば。」
にぱっと笑う。シカマルは大きくため息をつき、諦めたような顔をする。
「・・・めんどくせーが・・・止めても無駄なんだろ?」
「うん、ごめんってば。」
「じゃ、いってこい。」
ぽん
シカマルはナルトの頭に手を置いて言う。
「強くなって戻って来い。めんどくせーが・・・俺も強くなって待っててやる。」
そういって笑うシカマルにナルトもヘヘと笑う。
「おう!強くなって帰ってくる!んで、サスケのやつ、一発分殴ってやるってば!」
ゴン
「?」
拳を握り締め、声高らかに宣言するナルトに、シカマルはテーブルに思いっきり頭をぶつけた。ナルトはどうしたのか、意味がわかっていない。
「〜!!めんどくせー・・・なんでそこでサスケが出てくるんだ・・・?」
シカマルはぶつけた額をさすりながら顔を上げる。
「???」
「・・・まぁ・・・いいわ。めんどくせーし。待っててやるから、ちゃんと帰って来い。」
シカマルはナルトに優しく微笑む。
「おう!シカマル!浮気すんなってばよ!」
「しねーよ。んなめんどくせーこと。」
二人で笑い合う。
「約束だってばよ。」
「ああ。約束だ。」
「「強くなる。」」
fin
最近サスケがおばか過ぎて泣けてきます(泣)
そんなことしてると他の人にナルト取られちゃうぞっと♪(←楽しんでる)