大人気ない大人の戦い
「じじい!いい加減にしてくれ!」
「ごほっ。な・・・なんじゃ・・・ナルト・・・血相変えて・・・。」
火影の執務室。三代目火影は書類の整理もひと段落ついてのんびり茶をすすっているところだった。
「どーもこーもねぇよ!あいつらどうにかしてくれ!」
『あいつら』それで火影はナルトが駆け込んできた理由を悟った。
「もう、本当にどうにかしてくれ・・・。俺は精神的に疲れた・・・。」
がくっと肩を落とすナルト。
「じゃがのぉ・・・ナルト・・・、」
「「「「「ナルト!」」」」」
バーン!
「うっわ来た・・・。」
あからさまにナルトが厭な顔をする。
「火影様!失礼いたします!」
「・・・ああ。」
「じじい!」
「ナルト・・・諦めろ・・・。」
火影もなんだか諦めの境地に入っております。
「・・・最悪・・・。」
ナルトはナルトでもう、投げやりだ。
「ナルト!今日こそは息子になってくれ!」
「やだ。」
「ナルト。うちにくれば秋道家秘伝の秘薬の巻物が見れるよ。」
「んなものとっくに知ってる。」
「・・・ナルト是非うちに・・・。」
「情報収集には役立つけど虫が多すぎてキモイ(酷)」
「ナルト。うちに来てはくれぬか。そうすればお前を里の馬鹿どもから守れる。」
「いや、自分の身は自分で守る。心配は無用だ。」
「ナルト!是非うちいのちゃんと結婚してむしろ婿養子ゴス!
・・・なにやらすごい音が・・・。そう思ってさっきまで叫び続けていた山中のほうに目を向けると微妙に顔色が悪い・・・。
「・・・ひ・・・日向よ・・・おま・・・今・・・。」
「柔拳だ。文句あるか。」
「行き成り柔拳で殴るやつがあるか!」
「貴様がおかしなことを言うからだろう。ナルトはうちのヒナタと結婚するのだ。」
「おい、おまえら勝手なこと言ってるんじゃねぇ。」
「ナルトは僕のうちのこになるんだよ。」
「いや・・・うちの息子に・・・。」
ゴゴゴゴと五人の大人気ない大人の後ろに謎の炎が燃えている。
「「「「「一度決着をつけないといけないようだな。」」」」」
本当に大人ですか・・・あなたたち。
「なぁ・・・じじい。」
「なんじゃナルト。」
「俺忘れられてねぇ?」
「忘れられてるようじゃな。」
「だったらさ。俺帰るわ。」
「・・・夜は『裏』の任務じゃぞ。」
「わーってる。じゃな。」
「ああ。」
未だににらみ合う大人たちを尻目にナルトは家路を急ぐ。
「・・・多分明日もくるんだろうなぁ・・・。」
そんなナルトの独り言を聞いたのは近くを通り過ぎた黒猫だけだった。
「あ!ナルトがいない!!」
「「「「なに!」」」」
そのあとナルトがいないのに大人たちが気が付いたのは三時間後だったとか。
fin
書いちゃいました。親父's×ナルト。むしろ親父's→ナルト?(笑)
拍手で「親父'sが読みたい」と言ってくださった方がいらっしゃったので、闇猫は本当に嬉しくて嬉しくて(号泣)
読みたいと思ってくださるかたがいるのでしたらと、頑張ってみました。が。
おかしな大人しかいなくて申し訳ございません(土下座)
この面子だとギャグしかかけないらしいですね。闇猫は。
つーかむしろ何やっても最終的にはギャグにもって行きたがるらしいです。闇猫の思考回路は。
最終的にすべてギャグに繋がっているらしいのですね。
さらにえっと・・・闇猫はシノパパスキデスヨー(片言)
闇猫が虫が嫌いなだけですよ?はい。シノパパスキー様ゴ・・・ゴメンナサイ・・・(((゜д゜)))
こんなおかしなものでも指差して笑っていただければ光栄です。