Ad adorato Lei il mazzolino della benedizione

ガチャ
「・・・。」
パタン
「・・・ふぅ。」
一度開けた執務室の扉を閉めて、綱吉は一つ溜息をついた。今、部屋の中に見えた光景を骸あたりが作った嫌がらせの幻術だと思いたい。だが自身の超直感が幻ではないことを訴えている。
はぁ〜、ともう一度大きく溜息をついて今度こそ扉を開けて部屋に入る。
「十代目!おはようございます!」
「・・・おはよう、獄寺君・・・。聞きたくないけど聞かなくてもわかるけど・・・それは何?」
綱吉が示したのは、山と詰まれたプレゼントの山。
「もちろん、十代目へのバースディプレゼントですよ!」
もちろん俺からもあります!
そう満面の笑みで言う自身の右腕にちょっと現実逃避がしたくなった。
「・・・因みに誰から?」
うん、聞かなくてもわかるけど。
「えー・・・俺達守護者全員とリボーンさん。日本から笹川京子、三浦ハル、十代目のお母様の連名で届いております。後はヴァリアーと・・・キャバッローネの跳ね馬、・・・ミルフィオーレの白蘭と入江、スパナ、ユニ様からも届いていますね。・・・というか十代目のお知り合いの方は全員送ってきているのではないでしょうか・・・。」
他のアルコバレーノと門外顧問チームからも送られていますし。
届けられたプレゼントの差出人リストを読み上げていく獄寺にちょっと綱吉は遠い目をした。
・・・みんな暇だなぁ・・・。
「それと明日の夜、十代目のバースディパーティの準備がありますので。」
「・・・あー・・・ボンゴリアンバースディパーティ?」
「いえ、今回は普通に十代目のお誕生日をお祝いしようという会です。」
その言葉にほっとしつつも、
「・・・誰・・・来るの?」
「・・・一応守護者とリボーンさんのみの予定ですが・・・、」
「・・・あーうん。絶対どっかからか情報仕入れてきて押しかけてくるよね・・・いろんな奴らが。」
「・・・そうですね・・・特に白蘭あたりが嬉々として。」
そしてそれを追いかけて入江とかスパナとかユニとか来るんだろうな・・・、とか。
「・・・あーまぁとりあえずプレゼントの差出人リスト後で頂戴。それと明日のパーティは・・・まぁ乱入者人数を考慮しておいて。・・・とりあえず乱闘が起きなきゃ誰が来てもいいよ。」
朝からちょっとお疲れモードっぽい。
「了解しました。」
「じゃぁ今日の分の仕事、片付けちゃおうか!」
よし、と、明日のパーティに向けて書類との戦いをはじめるのだった。

次の日。綱吉の予想通りにヴァリアーやらミルフィオーレやらキャバッローネやらが乱入してきたことは言うまでもない。

タイトルは『愛するあなたに祝福を』(たしか)←え。
翻訳サイト万歳!(爆)。
そしてツナの誕生日はカオスになるんだ(苦笑)。