Un caoriccio di mostro-lota Hibari

紆余曲折あったものの、ツナは十代目となり、王族の勤めを果たしていた。
「ツナ。次の仕事だ。」
リボーンが持ってきた書類を見てツナは眉間に皺を寄せる。
「・・・これは、獄寺君のとこの部隊・・・かな・・・?とりあえず雲雀さんの耳には絶対に入れないようn「僕がどうしたって?」・・・。」
バッドタイミング。扉のところで腕を組む雲雀に視線を向けて、「げっ」とものすごく嫌な顔をする。
「・・・人の顔を見て「げ」とは・・・いい度胸だね。かみ殺すよ?」
「いやいやいやいや。そーではなくてですね・・・!」
ちらりと視線が先ほどの書類に向く。それを雲雀が見逃すはずも無く。いつの間にかデスクの上の書類は雲雀の手の中。
「・・・何これ。」
「あ!」
その書類に目を通していた雲雀の眉間に見る見るうちに皺がより、さらに不機嫌オーラがわかりやすく撒き散らされれている。
「・・・ひ・・・雲雀s「この仕事、僕がもらっていくよ。」え!?」
くしゃ、と書類を握りつぶしてそのまま窓から(え)消える。
「・・・行っちゃった・・・。」
「しゃーねーだろ。雲雀のことだ。仕事はきっちりこなしてくんだろ。」
「・・・そーなんだけどさー・・・あの仕事・・・。」

――吸血鬼による無差別襲撃事件――

「まぁな。あいつ自分と同種相手に手加減なんてするようなたまじゃねーだろ。」
むしろ嬉々として潰すんじゃねーの?
リボーンの最後の呟きにツナもその様子を想像してあはは・・・と乾いた笑みを浮かべる。
「ま、自分の守護者くらい信用してやれ。お前のやるべきことをしろ。」
そう言って取り出された書類にうげ。と嫌な顔を一つ。

(あ、雲雀さんお帰りなさい。)(どうも何も。弱すぎて話にならなかったよ。報告書はあとで持ってくるよ。)(はい。)

「吸血鬼と狼人間は天敵同士」という設定を『怪物王女』からいただいてまいりました。まじ、雲雀さんだったら同属だろうとなんだろうと嬉々として潰しに行ってくださいますよね(苦笑)。