雲雀家の朝

「恭弥様・・・朝でございます。恭弥様・・・恭弥様・・・・・・いい加減起きやがれ恭弥ぁぁぁぁあああ!

「・・・今日もか。」
「懲りないですよね。・・・二人とも、ですが。」

雲雀家の朝は概ね、こんな感じで始まる。

「・・・いい加減その寝起きの悪さどうにかしてください恭弥様。」
「ふぁああ、うるさいよ綱吉。あと敬語。」
「・・・なんでこんな人が雲雀家当主様なんてやってんですかね・・・、」
メイド服に身を包んだ少女ー沢田綱吉14歳ーは大きくため息をついて頭を抱える。もうこのやりとりも何回目だろうか。
「何か文句でもあるの?咬み殺すよ。」
「喧嘩でしたら高額で買い取らせていただきますよ。」
「って買い取るんじゃねぇ。仕事しろ馬鹿もん。」
「あで!」
べしん、といい音がして綱吉が見上げると黒のスーツの男と中華服の男。
「リボーン、風さん。」
「こいつの相手は風がしてやる。てめぇはさっさと仕事しろ。ツナ。」
「そうですよ。この25歳にもなっても子供みたいなことしか言えない駄々っ子の相手は私がしておきますから。綱吉さんはご自分のお仕事なさってください。」
リボーンにたたかれたところを風に撫でられて綱吉はへにゃり、と笑う。それに雲雀家当主、雲雀恭弥24歳は面白くないという顔をしている。
「ちょっと、なに勝手なこと言ってるの。その子は僕のおもちゃなんだけど。」
「俺おもちゃじゃないし!」
「うるさい。」
「!」
めきょり
とっさに飛び退いた場所には床にめり込むトンファー。
「ちょ、危ないじゃないですか!」
「はいはい。私が相手をして差し上げますと言ってるでしょ。綱吉さんはご自分のお仕事を。」
「あ、はい。ではお願いします。」
「ちょっと綱吉!」
「あーもう、後でお菓子もってきますからおとなしく風さんに相手してもらっててください!」
もう、逃げるように言い捨てて綱吉はダッシュで部屋を出ていった。
「はい、では、鍛錬場行きましょうね。頑張ったら綱吉さん特製のおいしいお菓子が待ってますよー。」
「ちょっと、子供扱いしに出くれる?」
「言ってることとやってることはまんまガキじゃねぇか。」
「うるさい。咬み殺すよ。」

その後、地下鍛錬場には金属音と打撃音がしばらくやまなかったとか。まぁこれもいつものことだ。

(恭弥様、リボーン、風さん、お茶の用意ができました)((ピタ))(すげぇ反応だな)(いつものことです)

はい、恒例の、スライディング土下座ぁあああああ! 十年後雲雀さんということでネタ神様がぶん投げていかれたネタがこんなでした。すいません。
誰得って俺得←

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