あなたの隣
シンの様子がおかしい。話しかけても上の空で、視線は宙をさまよっている。そして極めつけは…
「キラ…さん…vv」
これだ。ぶっちゃけキモイ。キモ過ぎて誰も近づけない。
そんな中、勇者が現れた。
「シン、その恋する乙女モード、気持ち悪いよ?」
よく言った!
遠巻きにそれを見ていた周りの人間は心の中で親指を立てる。
「悪かったな。気持ち悪くて。男に一目惚れした時点で俺は十分おかしいよ。」
開き直った応えに勇者―メイリン―も苦笑する。
「気持ちはわからなくもないわよ?あたしだってちょっと憧れたもん。でもね…」
「でも?」
「ライバルがラクス様とジュール隊のイザーク隊長よ?勝てると思う?」
「………思わない。」
「でしょう?あたしも最初聞いたときはビックリしちゃったけどね。モテモテなのよ、キラさんて。しかも最後の砦はオーブのアスハ代表。」
「え?何で?」
「キラさんてアスハ代表の双子の弟なんだって。アスハ代表もキラさんのこととなると物凄いブラコンっぷりらしいよ。」
それでも勝負挑んでみる?と言うメイリンは明らかに楽しんでいる。
「〜〜〜!あ、当たり前だ!勝負する前から諦めるなんて男が廃る!」
「そっかー。じゃあ頑張って。あたしも応援するから。」
「おう!」
それから何かに取り付かれたように軍の任務をこなしていくシンの姿が目撃されるようになった。
―まずは、あなたの隣に立つことから―
なんかいろいろ間違ってるけど許してください!
特別編(?)でキラに会って惚れちゃったシンが書きたかっただけなんで!(死んで来い)。
← 戻る