Love Doll prologue
―まきますか まきませんか―
それが、運命の分かれ道だった。
遥か昔にアンドロイドと呼ばれていたそんな存在。―doll―が一家に一台どころか一人に一人という世の中。そんなかなでもdollを持たないものたちもいた。そして、イザークもその一人で。
「・・・馬鹿だろ・・・あいつらは・・・。」
自分のdollに馬鹿にされるディアッカや明らかに尻にしかれているアスラン。一緒になってなんだか黒いオーラを発しているニコルなど、見ていて呆れてしまう。doll自体は別に悪いとは思わない。だがアカデミーの同期生の、そんな姿をみているとああはなりたくない思ってしまう自分がいる。そんなことを思いながら家に帰るとパソコンのスイッチをいれ、メールを確認する。すると見覚えのないアドレスからのメール。いつもなら速攻でウィルスを疑い、、削除してしまうそれを、その日は何故か、凄く気になって。恐る恐るメールを開けばそこにはただ、短い言葉が並ぶ。
―まきますか まきませんか―
そしてその下にはチェックボックスが付いた「まきます まきません」という文字。何だこれは。そう思いながらもその二つの言葉から目が離せない。しばらく考えて、誘われるように文字を選択する。選んだのは「まきます」。自動的に送信されるメール。そしてすぐに返信が来る。メールには「ありがとうございます」という紫の薔薇に囲まれた文字のみ。それに拍子抜けし、画面を閉じてパソコンの電源を落とし、溜息をつき、ベッドに沈み込む。
―やっと、見つけた―
眠りに落ちる寸前、そんな声が聞こえた気がした。
捏造万歳・・・!
(黙れ)。
最初は『ローゼンメイデン』だけだったはずなのにいつの間にか『ちょびっつ』っぽくなってる・・・!
いろいろとカオス・・・!
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