Love Doll act6

それから一週間もしないでIDを作ってもらったキラはイザークと一緒にアカデミーへ行くようになった。そうすると必然的にイザークと交友関係のあるマスターのdoll達と一緒にいることが多くなるわけで。
「おはようございます、キラ。」
「おはよう、ラクス。」
「キラー!!」
「ぐ・・・カ・・・カガリ・・・おはよ・・・。」
「カガリ、キラがつぶれちゃうわよ。おはよ、キラ。」
「おはよ。ミリィ。ありがと。」
なんかそこだけほんわかとした空気が漂っている。
「・・・和むなぁ・・・。」
「ディアッカ。顔がだらしないですよ。確かに和みますけど。」
doll達の控え室へ向かうキラたちを見送りながらつぶやくディアッカがそうつぶやけばニコルに白い目で見られた。イザークは相変わらずの無表情(内心毎日心配しまくり)、アスランはいろいろと顔がやばい上に思考トリップ中。
「はい。僕達も授業行きますよ!」
パン!とニコルの合図で教室に向かう(アスランはニコルににきずられて)。それを周りの生徒達は「ああまたか。」となんだかすでに日常風景になりつつあるミニコント(笑)を完全スルー。
そして一日の授業が終わると同時にキラを迎えに行くためにダッシュするイザークの姿も日常風景(え)。
「・・・なんつーか・・・本当、変わるもんだな・・・。」
「・・・そうですね。」
とはディアッカとニコルの(割と)常識コンビ談である。

「キラ、帰るぞ。」
マスターたちの授業が終わるまでdoll達が待つ控え室の扉を開ければキラが満面の笑みで駆け寄ってくる。
「お帰りなさいイザーク!今日はもう終わり?」
花が飛んでいるような笑顔を振りまくキラに、周りのdoll達もほわんと和むようだ(実際なんごんでいる)。
「あぁ、今日は生徒会もないからな。」
嬉しそうに抱きつくキラの頭をなでながらそう言えば、ますます笑みを深める。
「あらイザーク様。イザーク様が終わったということは私達のマスターもそろそろ戻られます?」
ふわふわのピンクの髪をなびかせながらラクスが言う。
「あぁ。奴らももうすぐ来るだろう。今日こそは俺達は先に帰r「そうはいきませんよ?」
「あら。」
後ろから聞こえた声に、盛大に顔を歪めて振り返ればにっこりととてつもなくいい笑顔なニコル。その後ろにはやっぱりというかなんと言うかディアッカとアスランも。
「おかえりなさい、ニコル。」
「はい。ラクスさん。」
「ディアッカ遅いわよ!」
「え、や、普通だろ。」
「・・・アスラン。そのだらしない顔はどうにかならないのか・・・?」
「だ!だらしなくなんかない!」
とりあえずミニコント終了(笑)。
「・・・結局こうなるのか?」
ため息をつくイザークとは反対にキラはすごく楽しそう。そんな楽しそうなキラを見てイザークもまぁいいか、と思ってしまうのである。

ミニコント万歳(笑)。そして女の子+キラの光景はすんごく和みだと思います!
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