接触

「所属不明艦一隻接近中。」
ミネルバ艦内にメイリンの声が響く。
「敵かしら・・・通信繋がる?」
艦長のタリア・グラディスはメイリンに言う。
「はい。・・・繋がりました!」
「こちらザフト軍所属艦ミネルバ。所属不明艦、応答願います。」
通信に雑音が混じる。
「どうしたのですか?」
ブリッジにシン・ルナマリア・レイ、そして合流したばかりのアスランがやってきた。
「所属不明の戦艦が接近中なのよ。敵か味方か判断しようと思って・・・。」
タリアの説明を聞きながらその戦艦の光学映像を見たアスランは固まった。
「・・・『アークエンジェル』・・・!」
「え?」
全員がアスランを見据える。
「こ・・・アー・・・エン・・・ル。ミネ・・・バ、応と・・・願い・・・す。」
「!」
雑音混じりだがかすかに通信に声が聞こえる。
「メイリン、通信、クリアにして。こちらミネルバ、聞こえますか。」
そのとき。映像つきで通信がクリアになった。そこに映っていたのは・・・。
「こちらアークエンジェル。ザフト軍の諸君、『はじめまして』かな。」
「アンドリュー・バルトフェルド!『砂漠の虎』」
「バルトフェルドさん!」
石化の解けたアスランが叫ぶ。
「おや、アスランじゃないか。そんなところで何をしてるんだい?」
マイペースなアンドリュー・バルトフェルド。
「それはこちらの台詞です。」
ナイス突っ込み。
「ア・・・アスラン君・・・?」
タリアは戸惑いを隠せない様子だ。
「バルトフェルドさん、どうしたんですか?」
「!」
通信の向こうのほうで聞き覚えのある声が聞こえる。まさか・・・
「マリューさん!?」
アスランが叫ぶとバルトフェルドに変わって今度は茶色い髪の女性が映像に現れる。
「あら、アスラン君お久しぶりねぇ。」
「・・・マリア・・・さん・・・?」
マリューの顔を見て驚くタリア。
「『はじめまして』。元地球軍所属アークエンジェル艦長マリュー・ラミアスです。」
にっこりと笑う。
「マ・・・マリューさん・・・。」
「何?アスラン君。」
「えっと・・・他に俺の知ってる人たちはどれくらい乗ってますか・・・そちらに・・・。」
「聞いてくると思ったわ。とりあえずあなたにものすごく関係ありそうなのはラクスさんとキラ君ね。」
「キラー?!」
「何?」
「うわ!」
アスランが叫んだとたん映像のなかにキラが現れた。
「ん?あ、アスランだ。」
にこっと笑ったキラにミネルバの乗組員は全員顔を赤くした。
「アスランさん・・・この人たちは・・・?」
顔を赤くしたままシンはアスランに尋ねる。
「第二次ヤキンドゥーエ攻防戦のときに戦った仲間だよ。ちなみにキラは俺の幼馴染。」
へ〜・・・と皆が納得していると・・・
「キラ、どうしたんですの?」
魔王の声が聞こえた(ひど!)
「あ、ラクス、アスランがいるよーvv」
「あら、アスランが・・・。」
映像は今度はラクスに。
「本当ですわ。お久しぶりですね、アスラン。」
そういってラクスは未だにキラの笑顔に顔を赤くしたままの面々を見渡す。そして
「アスラン・・・キラは渡しませんことよ。」
ブラックオーラ放出。
アスランは背中に悪寒がした。
「とりあえず本日はご挨拶だけの予定でしたはずですのでこれで失礼いたしますわ。いいですわよね、バルトフェルドさん、マリューさん。」
「ああ。」
「いいですよ。」
「キラもよろしいですわね。」
「うん。ばいばーい、アスラン。」
「でわ。ごきげんよう。またお会いできると嬉しいですわ。出来れば『敵』としてではなく。」
ぷつ。
通信終了。
そのあと、ミネルバ艦内は大騒ぎ。本日のこの通信で少なくともシンとレイはキラに一目惚れしたらしい。ルナマリアとメイリンは
「さっきの子かわいかったわね〜vv」
「弟に欲しいなぁ〜あんなこ〜vv」
なんて話してたとか。

アークエンジェル艦内。
「あははは!ありゃ、アスラン君が大変だな。」
「そうですね。」
「はぁ・・・またライバルが増えますわ。」
「???」
がんばれ!ミネルバクルー!がんばれ!アスラン!(笑)
fin

えっと・・・いろいろと捏造です。のーこめんとです。
いろんなところ間違ってると思いますが見逃してやってください。
13話の『よみがえる翼』見てたら無性に書きたくなって・・・。
アークエンジェルとミネルバのファーストコンタクトがこんなんだったら楽しいなっと・・・。
ごごごごごごご・・・・ごめんなさいー!!(泣)いいいいい石は投げないで・・・!
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