dream〜夢〜
「ん・・・。」
不二が目を覚ますと、そこは自分の部屋のベッドの上だった。
なぜ自分がこんなところで寝ているのか全くわからない。
さっきまで青学のテニスコートで練習をしていたはずだった。
「まぁ・・・いいか・・・。」
そう呟いてから、もう一度眠りに着こうとして寝返りをうったそのときだった。
「わ!」
そこには青学一年唯一のレギュラー、越前リョーマが気持ちよさそうに眠っていた。
「あ・・・不二先輩・・・おはようございます。」
不二の声にリョーマは目を覚ますと眠い目をこすりながら起き上がる。
その姿はと言うと、ワイシャツを羽織っただけ。
下着はつけているようだが・・・ズボンを穿いていず、生足をあらわにしている。
「・・・なんで越前が僕の部屋にいるんだい?」
目の前の思い人の姿に少々戸惑いながらも、不二は冷静に状況判断をしようと試みる。
リョーマのほうはと言うと「何を言っているんだ」といった表情で不二の顔を覗き込む。
「先輩が連れてきてくれたんじゃないっスか。今日は母親もお姉さんも出かけていないからって。」
リョーマの顔がさらに近づく。
「せーんぱい?」
ちゅう。
「!」
「せっかく二人っきりなのに、何考えてるんスか?」
子猫のように擦り寄ってくるリョーマに不二の理性は吹っ飛んだ。
「・・・どうなってもしらないよ?」
部屋に不二の声が怪しく響いた。
「先輩!不二せんぱーい!」
「起きないにゃー☆」
「しかたない。越前、不戦勝だ。」
「ういーっス。」
青学テニスコート脇のベンチ。そこでは不二がものすごぉく幸せそうな表情で眠っていた。
「なんの夢見てるんスかね。」
「さぁ?おちびの夢でも見てるんじゃにゃいのー?」
「は?何で俺の夢なんスか?」
「ひ・み・つ☆」
「?」
しばらくして。
「リョーマvv」(←不二の寝言/まだ寝てる)
ぞく!
「なんか寒気がした・・・。」
「風邪にはこの乾特製汁を・・・。」
「結構です。」
fin
夢オチ☆(オイ)
不二リョっつ〜か、不二→リョ?(笑)