17.キラ

「キラってさ、なんか黒くなったよな。」
「は?」
戦争も終わり、平和となった世界。そんな中でカガリはプラントとの平和政策のために奔走し、アスランもそれに付き添い忙しい。キラもラクスがプラントの評議会議員となったことで、それをサポートするためプラントでの生活をしていた。
そんな中で久しぶりに4人の休みが重なり、食事をしていたときのカガリの一言に、キラは口に入れかけたクリームパスタをまいたフォークを止めた。
「だってさー、初めて会ったころは本当、なんていうか純粋でさー、真っ白?って感じだったのに、今は腹黒?服まで黒くなっちゃって・・・!」
「・・・カガリに言われたくないよ。っていうか服は関係ないし。」
姉さんは悲しい!と大げさに泣きまねをしながら巨大ハンバーガーに噛付くカガリにキラは反論しながらパスタを口に運ぶ。
ちなみに今4人がいるのはオーブで安くてうまいと評判の喫茶レストラン。カガリが前々からいきたいと騒いでいたところである。
カガリもラクスも国の重要人物だというのに護衛は無し。・・・まぁ、キラとアスランというある意味最強コンビにケンカ売ろうなんていう勇者はそんじょそこいらにはいないだろうが(苦笑)。
「それは・・・わかるきがする。」
苦笑してコーヒーを飲みながらアスランも同意する。
「えー、アスランまでそういうこと言うかなー。僕黒くないよねー。」
「ええ、キラは純白ですわvv」
とか言いつつ、ラクスはこの店の特性『スペシャルバーガー』を食べている。それを注文したときはその場にいた人間(キラ以外)が驚きで目を丸くしたが、本人曰く。「前から食べてみたかったんですのvv」とニッコリ返された。
「だよねー。僕黒くないもん。」
むーと膨れながらキラはパスタの最後の一口をほおばる。
「そうですわ。キラは黒くなんか無いですわ。」
とか言いつつ。2人のバックになんか黒いものが見えマス。
それが見えてしまったカガリとアスランはちょっと怯えた表情をして、
「ゴメンナサイ。」
はもった。

2人は思った。”触らぬ神(キラ)に祟りナシ”

ギャグまっしぐら(笑)。
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