王者の風格

例によって群れる草食動物(ただたむろってるだけの不良集団)を噛み殺すべくトンファーを振るう雲雀さんの姿は素直に綺麗だと思う。
リボーンに「守護者たちの戦闘スタイルを勉強して来い」と言われて獄寺君、山本、お兄さん、骸(なぜか出てきた)とそれぞれの戦い方なんかを見て(ランボはさすがに勉強にならなさそうだから除外)その中でも、雲雀さんの戦い方は舞っているようで、とても綺麗だ。そして、風格がある。この並盛を纏める者としての、上に立つ者の風格が。
「お疲れ様です、雲雀さん。」 「こんなやつら、疲れるほどのものでもないよ。時間の無駄。君と一緒にいるほうがよっぽど有意義だ。」
そう言いながら俺のことを力一杯抱きしめてくれる(正直ちょっと苦しい)雲雀さんは、さっきの風格はどこへやら。子供のようで可愛い。
「俺も雲雀さんと一緒にいるのが一番楽しいです。」
そう言って、こちらからもきゅっと抱きしめ返せば嬉しそうに擦り寄ってくるその姿が猫のようで可愛い。
「さ、帰りましょう。今日は母さんがハンバーグ作って言ってました。」
「ワォ!奈々の料理に間違いはないからね。楽しみだよ。」
そう言って自然に俺の手を握ってくれる。

上に立つ者としての風格を醸し出す雲雀さんも、子供のように俺に甘えてくる雲雀さんも、俺はどちらも愛しています。

(だってどちらも俺の好きな雲雀恭弥という一人の人間だから)

王者の風格

これが一番間違ってる気がしてしょうがない・・・!