とてもナイーブないきものです
雨の中でびょしょ濡れだった綱吉は氷のように冷えていた。とりあえず風呂に入れて洗ってやれば素直に大人しくされるがまま。・・・普通、猫って水を嫌がるものじゃないの?とは思ったけど、手間をかけられるよりはいいと判断して続行。髪を乾かして僕の服を貸してやる。やせっぽっちなその体に僕の服は大きくて、裾を引きずっている。・・・ちょっと可愛いとか思った。
「綱吉。」
名前を呼んでみるとキョトンと大きな瞳でこちらを見上げてくる。一応自分の名前は分かっているらしい。ふと、この種の合成獣は言葉を教えれば覚えるという話を思い出した。
「綱吉。僕の名前は恭弥。雲雀恭弥だよ。言ってみな。」
綱吉はしばらく口をぱくぱくさせて「あー」とか「うー」とか言ったあと、舌足らずな発音で
「きょ、や?」
「そう、恭弥。」
「きょー、や。」
「うん、よく出来たね。」
ほめてやれば素直に喜ぶ。・・・本当に可愛い。素直すぎる・・・。
ぐぅ。
小さく綱吉のお腹がなった。
「食事にしようか。」
とりあえず出前でもとろう。
とてもナイーブないきものです
いろいろ間違ってます。「ナイーブ」って調べたら「素直」って出てきたからそんな感じで(苦笑)。