見た目よりもずっと強い

最初は嫉妬した。
僕が負けた、あの六道骸を沢田が倒したのだと分かったときはまだ、僕の獲物を横取りされた、それくらいしか思わなかった。
でも、あの学校での暗殺部隊だとかいう奴らとの戦いで、オレンジ色の炎を燈して拳を振るう君は、ただただ綺麗で、ただただ見とれるだけだった。

強い

ぞくぞくした。
あのこと戦いたい。次にはそう思った。それがいつの間にか、あのこと並んで、あの子に背を預けてもらえるようになりたいと思うようになっていた。
右腕は自分だ!なんて騒いでいる忠犬なんてどうでもいい。僕は君に、背を預けてもらえる存在になりたいよ。
見た目よりもずっと強い

闇猫としては、「右腕」より、「背を預けられる存在」というほうが萌えます(黙れ)。