コートの裾が、鮮やかに翻った
「じゃぁ、スクアーロ、お願い。」
「おぅ!暴れまくってやるぜぇ!」
にぃと凶悪な笑みを浮かべるスクアーロに苦笑し、俺も乗り込む準備をする。
ボンゴレを裏切った、憐れな小さなマフィア。
一時間もせずに、屋敷のあった場所は跡形もなく破壊しつくされ、瓦礫と死体の山と化した。
「う゜ぉおい!あっけねぇなぁ!」
「物足りなかった?」
「まぁなぁ!」
そういいながらも楽しそうに笑うスクアーロに、何故か俺も笑みがこぼれる。
「じゃぁ帰ろう。」
ザンザスと獄寺君が騒ぎ出す前に。
そういうと楽しそうに笑っていたスクアーロの顔がちょっと歪んだ。
「・・・嫌なこと思い出させるなぁ・・・。」
「がんばれ。」
「他人事だなぁ!?」
そういいながら俺たちの”家”へ、足を進めた。
コートの裾が、鮮やかに翻った
(俺を護るように前を歩くあなたの背を)(抱きしめたい衝動を毎回抑えるのが大変なのだと知ったら)(あなたはどんな顔をしますか?)
偽物過ぐる・・・!