勇敢なる決断
「綱吉!」
「あぁ、スクアーロ。」
息を切らせて慌てて部屋に飛び込んできたスクアーロに綱吉はネクタイを締めながら振り向く。
「綱吉、お前っ!」
「・・・誰にも言って無いはずなんだけどなぁ・・・、」
どっから聞いたの?
そう、スクアーロが何を言いたいのかを全て悟ったかのように首をかしげる。
「んなことはどうでもいい!お前はっ!」
しーっ
口に人差し指を立てて困ったように子供のような仕草をする綱吉にスクアーロはぐっと詰まる。
「これが、最善の方法なんだ。」
「だからって!」
「大丈夫。俺は、大丈夫だから。」
だから、皆には黙ってて。
子供が親にいたずらを隠すような、そんな仕草でも、その瞳には誰にも覆せない決意が宿っていて、
「・・・本当に、大丈夫、なんだな?」
「うん。だから、待ってて。」
行ってきます。
そう言って出て行った綱吉は、物言わぬ姿となって、白い華を敷き詰められた棺に納められて、帰って来た。
勇敢なる決断
(これが一番の方法なんだよ)(だから)(悲しまないで)(俺は必ず戻るから)
・・・なんだろう・・・これ・・・。