流れる血が、自分が生きていることを知らせている
ツ――――
―あぁ アカイ―
俺は今日も人をコロシタ。
別に敵対していたわけではないが、最近の行動が目に余るようになってきた中規模ファミリー。その行いを自粛させるために、ボスとの会談の場を設けた。こちらが提示した条件に対して、向こうが返してきた答えは「No」。あろうことか、俺をコロソウトシタ。だからコロシタ。
殺らなければ、殺られるこの世界。最初の頃は俺だってためらった。人をコロスことを嫌がった。でもそのたびに獄寺君が山本がお兄さんが、皆が傷ついた。俺のために、俺ではない人が傷つくのだと気付かされた。だから、俺は、
ポタ ポタ
手首からアカイ雫がこぼれる。俺の手首にはもう何本もの線が走っている。気が付いたころから、手首に走らせてきた線は、もう何本目かわからない。
ポタ ポタ
流れるアカを見て笑みが浮かぶ。
流れる血が自分が生きていることを知らせている
(まだ俺は生きている)(皆を護ることができる)
抗争なんかで人を殺めるたびに自傷行為に走るツナとか。なんだろう。お題にあってないっていう混沌(爆)。