生きる。君の為じゃない、僕の為に

ピ ピ ピ
心電図が規則正しい音をたてる。
「雲雀…さん…、」
握りしめる手が、震える。
「雲雀さん…、」
ピクッ
「っ!雲雀さん!」
「…つ、な…よし?」
ゆっくりと雲雀の目が開く。
「雲雀さんっ!」
今にも泣きそうな顔で綱吉は破顔する。それを見て苦笑しながら上半身を起き上がらせる。
「なんて顔してるんだい、綱吉。僕がそう簡単に死ぬとでも思ったかい?」
「ひ、雲雀さん…、」
「僕は死なないよ。僕が死んだらこの並盛の秩序は誰が守るんだい?」
そう言っていつものように笑う雲雀。しかしその身体のいたるところに痛々しい傷跡にまだ赤が滲む包帯が巻かれていて。
「僕は生きるよ。もっとも、」

君の為じゃない、僕の為に

(それでもいいです)(雲雀さんが生きているなら)(本当に君はお人よしだよね)

このお題見た瞬間「雲雀さん…!」と思ってしまったのは自分だけじゃないと思う(笑)。