12.ひまわりの前で
「ナルトー?」
ひまわり畑の中、イタチがナルトの名を呼ぶ。
「あ、イタチだー。」
ガサガサとひまわりの間をかき分けて小さな金色がかけてくる。
そんな姿をイタチはいとおしそうに眺める。
「イタチー!」
「ナルト。」
お互いに何年も会っていなかったかのように抱き合う。
「ナルトはひまわりみたいだな。」
「???」
「真っ直ぐ目的に向かってのびる姿がひまわりのようだ。」
「えへへ。」
そう言ってイタチはくしゃっとひまわりのようなナルトの金色の髪をなでる。
「ナルト。ちょっとそこに立ってみろ。」
「???」
ナルトがひまわり畑の前に立つとどこからかイタチはカメラを取り出す。
「撮るぞ。」
カシャ
「出来上がったら見せてやるからな。」
「うん!」
それからしばらくしてイタチは一族を滅ぼして里を抜けた。
「ナルト…。」
イタチの手にはあのときのひまわり畑のナルトの写真が大事に握られていた。
イタ→ナル。こんなんしかおもいつかへん・・・。