17.キャンプに行こう!!
「よーし。というわけで明日からキャンプに行くぞー。」
「「「は?」」」
相変わらずいきなりなカカシの発言に七班の三人は訳が分からないという顔で聞き返す。
「せんせー話が見えませーん。」
「そうだってばよ。なにが『そういうわけ』なんだってばよー。」
サクラとナルトが抗議の声を上げる。
「カカシにまともな説明を求めるのは無理だと思うぞ。」
サスケの鋭い指摘。
「んーそれもそうね。」
サクラもなにげに酷い。
「みんな酷いなー。いつもみんな頑張ってるから火影様からのご褒美だよー。」
「ばーちゃんが?」
ナルトがちょっと不思議そうに首を傾げて聞き返す。
(((かわいい)))
三人の思考が一致した。
「うん。みんな頑張ってるからねー。ご褒美に夏休みを三日間くれたんだよー。で、班の親睦を深めるためとー、夏って言ったらキャンプでしょー?だからねー。」
結構まともな説明に三人はとりあえず納得。
「明日からだってば?」
「そ。明日から三日間。十時集合だから遅れないようにね〜。」
「「「(おまえ・先生)が言う台詞じゃない(だろ・でしょ・だってばよ)。」」」
ハモった。
「みんな酷いなー。まーとりあえず今日はかいさーん。」
三人はそれぞれ
「(よーし!修行だってばよ!)」
「(絶対サスケ君とカカシ先生はナルトのこと狙ってるわね。ナルトは分かってなさそうだし…あたしが守ってあげなきゃ!)」
「(ナルトと三日間一緒…ナルトと三日間一緒…。)」
「(この三日間でナルトに振り向いて貰うんだ〜♪)」
とか何とか考えていたとか。
結局キャンプの三日間。サスケとカカシはサクラの巧みな妨害によりナルトに近づくことも出来ず。
ナルトはナルトでそんなことには気づいていない感じで一人黙々と修行に励んでいた。
ナルト総受け(のつもり)。