24.上忍と中忍と下忍と…
「・・・下忍のとき時とは大違いだよなぁ・・・。」
椅子の背もたれにもたれかかりため息をつくナルト。
「なんだよ、行き成り。」
「いや、なんとなくな。下忍のときは馬鹿やって、騒いで、任務やって変態上忍に文句言って。」
「・・・変態って・・・否定は出来ねぇがな。」
「だろ?で、中忍試験。お前が一番に中忍になったんだよな。」
「あぁ、でもその後中忍にはお前が一番最後になったくせに上忍になるのは俺たちの中で一番早かったじゃねぇか。」
呆れたようにシカマルが返す。
「そうだな。俺って天才?」
「いやみか?」
「いや。くくく。」
ナルトはシカマルの反応を見て楽しそうに笑う。
「いやみじゃねぇか。しかも今は六代目火影様だ。」
「まぁな。このデスクワークってのがしょうにあわねぇがな。」
「何言ってんだよ。それがお前の夢だったじゃねぇか。」
「あぁ、でも・・・ここにあいつがいたらって・・・今でも思っちまうんだよな・・・。」
ふと、遠くを見るように窓の外を眺める。
「・・・サスケか。」
「あぁ、俺にあの時もっと力があれば・・・。今も・・・もっと・・・力があれば・・・。」
「・・・俺じゃ駄目なのか?」
「シカマル・・・。」
そんなナルトにシカマルは少し悲しそうな表情を向ける。
「俺はずっとお前の傍にいる。俺じゃ・・・サスケの変わりにならないのか・・・?」
シカマルの言葉にナルトも悲しそうな表情をする。
「・・・ゴメン。シカマル・・・。気持ちはうれしいけど・・・。」
「・・・そっか。でもま。メンドクセーが俺の気持ちは変わらないぜ。サスケが帰ってきても俺はお前の傍を離れる気はないからな。」
「あぁ。シカマルには俺の傍にずっといてもらうぜ。」
「ナルト・・・!」
「シカマル以外に俺の無理難題な仕事の補佐が出来るやつはいないからなぁ。」
「そんな理由かよ!」
ある日の火影の執務室での会話。
サス←ナル←シカ。…びっみょ―…。