7.捕らわれる

「…俺ってば…まだ捕らわれてる…。」
「は?」
ナルトの呟きにサスケは首を傾げる。
「俺ってば父ちゃんも母ちゃんもいないってばよ。」
今部屋にはサスケとナルトの二人しかいない。そんな静まり返った部屋の中でナルトはぽつりと話し始める。
「父ちゃんは…俺の目の前で…殺された…。母ちゃんは俺が生まれたときに死んだから…顔も知らない。」
ベッドに腰掛け俯きながら言葉を紡ぐ。まるで自分を責めるように。
「捕らわれてる。父ちゃんと母ちゃんの死に。」
顔をあげたナルトの表情は今にも泣きそうな表情だった。
「俺の…この『御霊鎮め』は…戒め…だってばよ…。俺のこの力は…死に捕らわれてる限り…一生消えない…。」
自分を責めるように話すナルトにサスケは何も言えなかった。ただただナルトが言葉を感情に任せて吐き出すのを黙って聞くことしか出来なかった。

・・・お題に合ってない・・・!
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