ナルトはずっと『鳥篭』と呼ばれる部屋で育った。父が死に、母もいないナルトは火影に引き取られた。
しかしその『御霊鎮め』−否正しくは『死魂使役』を恐れたものたちにより幽閉に近い生活をしていた。
ナルトが成長し、力をある程度コントロールてきるようになると、その力をもって戦死者の魂を鎮魂することを求められるようになった。
それからは『鳥篭』とあの祭壇の部屋を往復するだけの日々が続いていた。
あの日、火影がサスケたちと会わせるまでは。
あの日からナルトの日常は変わった。『鳥篭』に捕らわれた蝶のような暮らしから自由に空を飛び回る蝶のように。
それでもナルトの表情は優れない。
「俺は…『自由』になんか…なっちゃいけないんだってばよ…。」
ナルトは一人宙を見つめていた。
・・・お題に合ってない・・・!